調剤薬局で働く 現役薬剤師のキクオ が、日々薬局で繰り広げられる薬剤師のリアルな日常をお届けします。

薬局の待合室になにがふさわしい？〜塗り絵やマッサージチェアも候補に

1. 塗り絵（大人用・子ども用）

以前、キクオが勤務していた薬局の待合室には、ポツンと塗り絵とクレパスが並び、横にはこんな説明書きがありました。

「塗り絵は脳トレによいって知ってた？」
「誰が上手に塗れるかな？」

　そうです。子どもの塗り絵はわかるのですが、大人の塗り絵も置いてあったのです。実は塗り絵は、集中力が増し、高齢者に対しても良いレクリエーションになるというメリットあります。過去には、大人の塗り絵がプチブームになりました。
　塗り絵で手を動かすことで、「待ち時間を感じなくさせる効果」＋「薬剤師と会話をするキッカケ」の合わせ技も繰り出せます。実施していたその薬局では、積極的に声掛けをして、「〇〇さん。塗り絵、上手ですね～」と待合室に楽しみを与えていました。

　小児科の門前薬局にも、塗り絵を設置してもよいかもしれません。ただし、子どもが机に落書きをする可能性もあるので、店舗によっては考える必要がありそうですね！

2. 絵本

はい、小児科では鉄板のアイテムだと思います。童話や飛び出す絵本など、さまざまなタイプの絵本がありますが、その中でも私は、絵本を使って子どもが変身できるタイプを推奨します。
　例えば、動物の目の部分だけがくり抜いてあり、のぞけるようになっているような絵本です。子どもが手にする絵本は、視覚と体験を用いて楽しむものがダントツの人気です。　注意すべき点は、使い過ぎによる破損や手垢などの衛生面でしょう！小さなお子さんが待合室をドタバタと走り回らないように、定期的に絵本も新しくリニューアルしましょう。絵本がキレイだと、親御さんからの、薬局に対するイメージが違ってくるかもしれません！

3. ルービックキューブ

隠れた逸品です。ルービックキューブは誰にでも親しまれるアイテムで、ルールもシンプル。できないのにやっちゃう中毒性がある点は魅力ですね。ついつい全面揃えようと必死になる＝究極の暇つぶしアイテムとして効果を発揮します。攻略できない方向けに、隣にそっと解説書を置いておくのもよいでしょう。
　今では6面のルービックキューブだけでなく、多面体の商品もあります。集中しすぎて「〇〇さ～ん！お待たせ致しました！」と呼んでも、まったく気が付かなかった患者さんもいましたね（笑）。
　待ち時間が長くなってしまう薬局には向いているアイテムといえるでしょう！

4. マッサージチェア

人気過ぎて、薬局内に列を作ってしまうのが無料で使えるマッサージチェアです。
　これはやばいです。
　よく家電量販店で電動マッサージチェアが展示されていますね。あれと同じように薬局の待合室にマッサージチェアがあると、人寄せ効果があるのでオススメです。なんと薬局に用事がない方までも来客してしまうほどです。「バスの待ち時間まで休憩させてもらうよ～」なんて声も！
　「マッサージチェアは場所も取るしなぁ」と思う薬剤師には、足つぼマッサージグッズがいいかもしれません。薬局はリラックスする空間だと伝わりますし、なにより健康に関心がある方と、薬局でコミュニティーを形成する事が可能です！
　マッサージチェアも足つぼグッツも気持ち良さは病みつきですもんね。私が勤務した薬局ではマッサージチェア＋簡易足つぼマッサージを導入していましたよ！