調剤薬局で働く 現役薬剤師のキクオ が、日々薬局で繰り広げられる薬剤師のリアルな日常をお届けします。
実際にあったブラック薬局の実態と打開策とは?

今回の記事は、薬剤師キクオが昔、勤務していた職場について、実際に働いて厳しいと感じた実態を語ります!また、ブラックな環境を打開するための方法も紹介します!それでは、いってみましょう!
定時なし、暴力あり!?これがブラックな職場の実態だ
①定時の決まりがない環境
「グハッ…。今日も定時に終わらねぇ!」
おかしいな?雇用契約書には18時に仕事が終わると書いてあった気がするけど…。
私が働いていた職場は、外来診療が午後も絶えない人気の病院で、薬局は18時を過ぎていてもフル稼働。薬剤師がバタバタと走り回っているような調剤室でした。
お昼休憩こそありますが、ひどければ13時から19時まで働きっぱなし!診察を終えた患者さんが待っているのに、薬局がもたもたするわけにはいけません。
しかし…。
「定時ってなんだっけ?」
足はむくみ、水分補給をする時間もなかったけど、周りのみんなも一緒になって働いていたな…(泣)。
②駐車場は民間の駐車場を借りて下さい
面接官「職場までどうやって通いますか?」
薬剤師キクオ「自家用車です!」
面接官「民間の駐車場になるけど良いかな?」
薬剤師キクオ「は、はい…」
私はこう答えました。職場の敷地内に駐車スペースはあります。しかしですね、職員が多いため、新人は自分で民間の駐車場を借りるしかなかったのです。
駐車場の月極料金の負担はなく、全額自腹でした。クッ…新人薬剤師時代にこんな仕打ちを受けるとは…。しかも、民間の駐車場から歩いて10分とはね…トホホ。
③上司が暴力を振る薬局
上司「おい!キクオ!お前は薬剤師に向いてない!代わりはいくらでもいる!」
(ガガガガガガ!!)
マシンガンのようにキクオの胸に刺さった上司の言葉。
はて?ここは闘技場でしょうか??
(いやいや、ここは薬局。冷静にならなければ、もっと大人になれキクオ)
そう自分に言い聞かせる。それにしても私が働きたかった職場は本当にここなのかな?
言葉の暴力だけでなく、私は上司から膝蹴りを食らったこともあります。医療機関だし、直ぐに処置はしてくれるよね!!って、おーい。
当時は、深く考えすぎてしまい、最後は悲しくもなりました。なんでいつもキクオは怒られてばっかりなんだろう、なんでこの人は、手や足を出すのだろう…。
今では当時の上司は退職し、暴力はなくなっているようですが、ブラックな職場とは、労働時間だけではないことを悟った出来事でした。
ストレスは少しずつ身体を蝕んでいった
キクオのいた環境はもしかするとかなりブラックだったのかもしれません。それでもキクオはこう思っていました。
「ここで仕事を辞めたら忍耐がないよな。」
「何事も3年頑張らないと!」
辛いことばかりではありませんでしたが、私はこんな気持ちで勤務を続けていました。
ある日、周りの人から「笑顔が少なくなった」と言われました。そして次第に、顔色がいつもと違う、見た目に「覇気」がないとも言われるようになりました。遅くまで働くといつもよりニキビができやすくなったりもしました。このあたりで自分でも身体にも影響が出てきたのを実感しました。…