調剤薬局で働く 現役薬剤師のキクオ が、日々薬局で繰り広げられる薬剤師のリアルな日常をお届けします。
体験者が語る「一人薬剤師」のメリット・デメリット

今回は、薬局店舗を薬剤師1人で管理する「一人薬剤師」について語っていきます。調剤薬局に勤めて驚いた出来事が、全国の薬局に薬剤師が1名しかいない店舗もあるということです。
私も一人薬剤師の経験者であり、ためになったことや苦労したこともありました!
そのメリット、デメリットを自身の体験談ベースで紹介していきます。
それではいってみましょう!
「一人薬剤師」とはどういうこと?
「一人薬剤師」というのは、薬局内に薬剤師が1人の状態で現場をまわしていることを意味します。薬剤師同士の会話の中でよく使われませんか?
「え、お前の薬局一人薬剤師が多いの?」
「一人薬剤師の店舗に異動か~」
と、職場の忙しさを推測するために、薬剤師同士の会話の中で出てくる用語でもあります(あるある)。
実際に一人薬剤師の用語を広辞苑から調べてみました(暇かよ)。がしかし、「一人薬剤師」という単語は記載されていませんでした。
一人薬剤師は薬局業界が独自に作り出した用語と言えるかもしれませんね。
一人薬剤師の種類は以下の2パターンがあります。
- 医療事務さんもいない状態で、個人で薬局を切り盛りしている「真の一人薬剤師」のパターン
- 薬局内には薬剤師が1人だけになり、他のスタッフは在籍している「なんちゃって一人薬剤師」のパターン
薬局を1人だけで現場をまわすワンオペか、薬剤師が1人で他のスタッフがいるのかどうかで大変さも異なります。
一人薬剤師のメリットは?
薬局の業務全てを1人でこなせる点が一人薬剤師のメリットとなります。処方せん受付から調剤、監査、会計はもちろんの事、店内掃除、薬の相談や書類の提出まですべてを1人で行います。
薬局のマネジメントは荒療治になりますが、店舗をまわすことができるようになるには適した働き方と言えます。