薬剤師キクオが厳選！先週注目した1位は
糖尿病がある人の3人に1人は病気を‘恥’と感じた経験あり

調剤薬局で働く現役薬剤師のキクオが、先週1週間の新着臨床ダイジェストで注目した記事をご紹介します。

対象期間：2023/3/6-2023/3/13

キクオはここに注目した！！

こんにちは！薬剤師ブロガーのキクオです。
みなさんは病気に対して後ろめたさや恥ずかしさなどの気持ちを持ったことはありますか？私は子どもの時に、首に膿が溜まり、切開手術をされた記憶があります。今でも首に切開の痕と縫った形跡があり、当時はとても怖い印象がありました。また首に縫った痕があることがコンプレックスになり、学校に行ってもみんなから「その痕なに？」と聞かれるのが嫌でした。疾患1つでもメンタルにダメージを受けるのだなと当時を振り返って思います。
さて、今週の第1位「糖尿病がある人の3人に1人は病気を‘恥’と感じた経験あり」という記事を見てください。
この研究では「解析対象者は20歳以上で『2型糖尿病のために受診したことがある』と回答した510人」となっています。ただし、大人の糖尿病患者さんだけでなく、1型糖尿病患者や思春期の糖尿病患者さんを持つ薬剤師の方も気になる内容ではないでしょうか。
ある時、私は後輩から「実はインスリンを打っていて1型糖尿病なんですよね」と打ち明けられました。自分から告白をしてくれた気持ちを気遣い、今まで通りに声掛けをしたり、仲良くし、その後も関係性は変わりませんでした。このケースは稀だと思いますが、自分から疾患名を言いたくない方もいることでしょう。この記事をきっかけに疾患によって必要以上に精神的な苦痛を負っている人がいることが理解できました。そのような患者さんがいることを頭の片隅に置いて、薬局現場での言動や服薬指導に役立てましょう。
今週の臨床ダイジェストランキングはここまで！それでは、また！

※臨床ダイジェストの記事には公開期限があるものがございます。予めご了承ください。