3分でわかる!薬剤師ひゃくさんの「この薬、説明できる?」

更新日: 2024年10月21日 ひゃくさん

「クラリスロマイシン」の服用が始まったら、「リクシアナ」が減量になった理由は?

「クラリスロマイシン」の服用が始まったら、「リクシアナ」が減量になった理由は?のメイン画像 「クラリスロマイシン」の服用が始まったら「リクシアナ」が減量になったのはなぜ?

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抗凝固薬「リクシアナ」が減量された理由とは?

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「リクシアナ(エドキサバン)」はDOACに分類される抗凝固薬です。

リクシアナは複数の減量基準が決まっているため注意が必要です。今回のコラムでは、この点について詳しく説明します。

「リクシアナ」ってどんな薬?その効果は?

「リクシアナ」は非弁膜症性心房細動患者に使われる薬。虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制などの目的で使用

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「リクシアナ」は非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療および再発抑制に使われます。

また、下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制に対しても使われる薬です。何に対して使用するかによって通常用量や減量基準が変わってくるので注意が必要な薬剤になっています。

「リクシアナ」の減量基準は何をもとに決まる?

「リクシアナ」はP糖蛋白阻害作用を有する薬剤を併用する場合に減量の必要がある

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リクシアナは主に体重、腎機能、併用薬によって減量基準が決まっています。非弁膜症性心房細動患者に対して使用する際は、体重が60kg以下であれば330mgへ減量します。

また、60kgを超える患者でも、クレアチニンクリアランスが50mL/min以下である場合や、P糖蛋白阻害薬を使用している場合は減量しなくてはなりません。

「リクシアナ」の副作用とP糖蛋白の関係性

「リクシアナ」とP糖蛋白阻害薬を併用するとバイオアベイラビリティが上昇してしまう

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「リクシアナ」はP糖蛋白によって排出される薬物の一つです。P糖蛋白は薬物を細胞外へ排出する役割を持っているため、P糖蛋白の機能を阻害する薬をリクシアナと一緒に服用すると、リクシアナが体内に蓄積しやすくなり、出血などの副作用のリスクが高まる可能性があります。

一方で、P糖蛋白の機能を誘導する薬と併用すると、リクシアナが早く体外に排出され、抗凝固効果が減少する可能性があります。

「リクシアナ」の併用で血中濃度上昇効果が過剰になる恐れも

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病院勤務の中堅薬剤師インフルエンサー。「自分が疑問に思ったことを共有すれば、薬剤師や看護師に有益な情報発信ができるのでは?」との思いで始めたInstagramのフォロワー数は、いまや14万人超。薬に関する「なぜ?」「どうして?」を掘り下げつつ、新人薬剤師でも理解しやすい内容で薬の知識を発信中。

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