3分でわかる!薬剤師ひゃくさんの「この薬、説明できる?」

更新日: 2024年12月5日 ひゃくさん

ビラノア(抗ヒスタミン薬)服用中に自動車を運転してOK?

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抗ヒスタミン薬ビラノア(ビラスチン)の服用中に自動車運転は可能かを解説

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「ビラノア(ビラスチン)」は、抗ヒスタミン薬に分類される薬です。抗ヒスタミン薬は自動車運転に注意すべき薬で、患者さんへ事前にしっかり説明をすることが薬剤師の大切な役割です。今回のコラムでは、ビラノアと自動車運転について詳しく説明します。

ビラノア(ビラスチン)ってどんな薬?作用機序を知ろう

ビラノア(ビラスチン)は第二世代抗ヒスタミン薬。アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒に適応を持っている。

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ビラノア(ビラスチン)はヒスタミンH1受容体拮抗作用及び抗アレルギー作用を有する薬で、第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。

アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒に適応を持っている薬です。

ビラノアは食事の影響を受けるため、空腹時投与という特徴を持っています。また、名前の由来は「Bilastine Non Allergy」に由来しているようです。

ビラノア(ビラスチン)ほか抗ヒスタミン薬の副作用って?

一般的な抗ヒスタミン薬の副作用は傾眠や集中力低下。自動車運転を避けるべき薬もあるので注意が必要

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抗ヒスタミン薬による傾眠や集中力低下などの副作用は、脳内にあるヒスタミンH1受容体を阻害することで起こってしまいます。

特に、脳内に移行しやすい第一世代の抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩など)で起こりやすいとされています。

薬剤によっても特徴が異なるため、患者が運転を希望される際は抗ヒスタミン薬の選択及び適切な服薬指導が重要になってきます。

抗ヒスタミン薬で気を付けたいインペアードパフォーマンス

インペアードパフォーマンスとは、抗ヒスタミン薬の服用で自覚なく集中力が低下すること

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抗ヒスタミン薬の服用により自覚的な眠気がなくても、集中力や判断力、作業効率が低下する「インペアードパフォーマンス」を生じることがあります。

インペアードパフォーマンスは運転や機械操作など高い集中力を必要とする作業に影響を与える可能性があります。このため、抗ヒスタミン薬の服用中は眠気の有無に関わらず注意が必要です。

ビラノア(ビラスチン)が分類される非鎮静抗ヒスタミン薬とは?

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病院勤務の中堅薬剤師インフルエンサー。「自分が疑問に思ったことを共有すれば、薬剤師や看護師に有益な情報発信ができるのでは?」との思いで始めたInstagramのフォロワー数は、いまや14万人超。薬に関する「なぜ?」「どうして?」を掘り下げつつ、新人薬剤師でも理解しやすい内容で薬の知識を発信中。

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