3分でわかる!薬剤師ひゃくさんの「この薬、説明できる?」

更新日: 2025年1月6日 ひゃくさん

【患者から質問】イグザレルトを減量しなくてOK?腎機能が良くないけど…

【患者から質問】イグザレルトを減量しなくてOK?腎機能が良くないけど…のメイン画像 説明できる?腎機能が悪いけどイグザレルトを減量しなくて大丈夫?

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抗凝固薬のイグザレルトと腎機能についてわかりやすく解説

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「イグザレルト(リバーロキサバン)」は、抗凝固薬に分類されます。抗凝固薬は腎機能に注意が必要な薬です。今回のコラムでは、イグザレルトと腎機能について詳しく説明します。

「イグザレルト(リバーロキサバン)」ってどんな薬?

「イグザレルト(リバーロキサバン)」とは、選択的直接作用型第Xa因子阻害薬。DOACに分類される。

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「イグザレルト(リバーロキサバン)」は選択的直接作用型第Xa因子阻害薬で、成人に対して非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制、静脈血栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び、再発抑制の適応を持った薬剤です。

イグザレルトはDOAC(直接経口抗凝固薬)に分類され、現在、プラザキサ、イグザレルト、 エリキュース、リクシアナの4種が存在します。

「イグザレルト(リバーロキサバン)」の各適応の用法用量

「イグザレルト(リバーロキサバン)」の各適応の用法・用量。非弁膜症性心房細動に使用する際の調整記載はあるが、静脈血栓塞栓症への使用には記載がない。

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「イグザレルト(リバーロキサバン)」は各適応によって用法用量が異なることに注意が必要です。添付文書を見てみると非弁膜症性心房細動に対して使用する際は、腎機能による調節の記載があります。しかし、静脈血栓塞栓症に対して使用する際は腎機能による調節についての記載がありません。

この理由について深掘りしていきましょう。

「イグザレルト(リバーロキサバン)」を静脈血栓塞栓症に使う場合、減量は必要ない?

「イグザレルト(リバーロキサバン)」を静脈血栓塞栓症に使う場合、減量が必要ない2つの理由。

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「イグザレルト(リバーロキサバン)」のインタビューフォームによると、ばく露量は腎障害患者で増加することが知られています。

静脈血栓塞栓症に対して腎機能による調節の必要がない理由は、国内外の第Ⅲ相臨床試験において腎機能が低下した患者でも通常用量で安全性プロファイルが良好であることが示唆されたためです。

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病院勤務の中堅薬剤師インフルエンサー。「自分が疑問に思ったことを共有すれば、薬剤師や看護師に有益な情報発信ができるのでは?」との思いで始めたInstagramのフォロワー数は、いまや14万人超。薬に関する「なぜ?」「どうして?」を掘り下げつつ、新人薬剤師でも理解しやすい内容で薬の知識を発信中。

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