ロキソプロフェン(ロキソニン)とPPIって一緒に飲まなきゃダメなの?



「ロキソプロフェン(ロキソニン)」はNSAIDsに分類される薬です。
ロキソプロフェンを始めとするNSAIDsはPPI(プロトンポンプ阻害薬)と併用されているケースを多く見ると思います。今回のコラムでは、PPIの必要性について詳しく説明します。
ロキソプロフェン(ロキソニン)はNSAIDs潰瘍に注意!

NSAIDsは炎症や痛みの原因となるプロスタグランジン(PG)を抑えることで効果を発揮しますが、同時に胃の粘膜を守るPGの産生も抑えてしまうため、胃粘膜の防御力が低下します。
さらに、NSAIDsは酸性環境下で胃粘膜を直接傷害する性質もあり、消化性潰瘍の原因となります。では、NSAIDs潰瘍のリスクの高い患者はどのような特徴があるのでしょうか。
ロキソプロフェン(ロキソニン)によるNSAIDs潰瘍のリスクが高い人の特徴は?

NSAIDsによる消化性潰瘍のリスクが高い患者さんには特徴があります。
代表的なのは、過去に潰瘍歴がある人、高用量または複数のNSAIDsを使用している人、高齢者、抗血小板薬(アスピリンなど)や抗凝固薬、ステロイド、ビスホスホネートなどを併用している人です。
このような患者さんにNSAIDsを使用する場合はプロトンポンプ阻害薬(PPI)などの胃薬の併用が重要となってきます。