3分でわかる!薬剤師ひゃくさんの「この薬、説明できる?」

更新日: 2026年2月5日 ひゃくさん

なぜ「先」にクラビット?マグミットとの併用間隔をデータで解説

3分でわかる!薬剤師ひゃくさんの「この薬、説明できる?」のメイン画像 なぜ「先」にクラビット?マグミットとの併用間隔をデータで解説の画像1

画像を拡大する


なぜ「先」にクラビット?マグミットとの併用間隔をデータで解説の画像2

画像を拡大する

「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」は、いずれも日常診療で頻繁に用いられる薬剤であり、その結果として併用処方となるケースをよくみます。しかし、相互作用があることは知っていても、どれくらい間隔を空ければいいのか自信を持って答えられない方もいるでしょう。

今回は、マグミット(酸化マグネシウム)とクラビット(レボフロキサシン)の投与間隔とその理由についてわかりやすく解説していきます。

「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」の相互作用について

「クラビット(レボフロキサシン)」の添付文書には「マグミット(酸化マグネシウム)」が併用注意薬として記載されている

画像を拡大する

「クラビット(レボフロキサシン)」の添付文書を確認すると、併用注意の欄に「マグミット(酸化マグネシウム)」がしっかりと記載されています。

そこには「本剤の効果が減弱されるおそれがある」と明記されており、併用する際には注意が必要な組み合わせであることがわかります。

「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」の相互作用はなぜ起こる?

「クラビット(レボフロキサシン)」と「マグミット(酸化マグネシウム)」の相互作用はキレート形成のせい!

画像を拡大する

では、なぜ相互作用が起こるのでしょうか。その原因は、「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」が消化管内で「キレート」と呼ばれる構造を形成してしまうことにあります。

キレートを形成すると、薬剤が水に溶けにくくなったり(難溶化)、分子が大きくなったり(高分子化)することで、消化管からの吸収が阻害されてしまうのです。

併用すると「クラビット(レボフロキサシン)」の血中濃度はどのぐらい下がる?

「クラビット(レボフロキサシン)」と「マグミット(酸化マグネシウム)」を併用するとCmaxは38%低下。

画像を拡大する

実際にどれくらいクラビット(レボフロキサシン)の吸収が低下するのか、報告データを見てみましょう。

「クラビット(レボフロキサシン)100mg」と「マグミット(酸化マグネシウム)500mg」を併用した場合、通常時と比較して最高血中濃度(Cmax)は38%低下し、血中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)は22%低下するという報告があります。

「クラビット(レボフロキサシン)」の血中濃度が下がるとどうなる?

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

ひゃくさんの画像

ひゃくさん
ひゃくさん

病院勤務の中堅薬剤師インフルエンサー。「自分が疑問に思ったことを共有すれば、薬剤師や看護師に有益な情報発信ができるのでは?」との思いで始めたInstagramのフォロワー数は、いまや14万人超。薬に関する「なぜ?」「どうして?」を掘り下げつつ、新人薬剤師でも理解しやすい内容で薬の知識を発信中。

3分でわかる!薬剤師ひゃくさんの「この薬、説明できる?」

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 医師の意見 薬物療法・作用機序 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 薬局経営 薬物療法 医療クイズ 診療報酬改定