なぜ「先」にクラビット?マグミットとの併用間隔をデータで解説
「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」は、いずれも日常診療で頻繁に用いられる薬剤であり、その結果として併用処方となるケースをよくみます。しかし、相互作用があることは知っていても、どれくらい間隔を空ければいいのか自信を持って答えられない方もいるでしょう。
今回は、マグミット(酸化マグネシウム)とクラビット(レボフロキサシン)の投与間隔とその理由についてわかりやすく解説していきます。
「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」の相互作用について
「クラビット(レボフロキサシン)」の添付文書を確認すると、併用注意の欄に「マグミット(酸化マグネシウム)」がしっかりと記載されています。
そこには「本剤の効果が減弱されるおそれがある」と明記されており、併用する際には注意が必要な組み合わせであることがわかります。
「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」の相互作用はなぜ起こる?
では、なぜ相互作用が起こるのでしょうか。その原因は、「マグミット(酸化マグネシウム)」と「クラビット(レボフロキサシン)」が消化管内で「キレート」と呼ばれる構造を形成してしまうことにあります。
キレートを形成すると、薬剤が水に溶けにくくなったり(難溶化)、分子が大きくなったり(高分子化)することで、消化管からの吸収が阻害されてしまうのです。
併用すると「クラビット(レボフロキサシン)」の血中濃度はどのぐらい下がる?
実際にどれくらいクラビット(レボフロキサシン)の吸収が低下するのか、報告データを見てみましょう。
「クラビット(レボフロキサシン)100mg」と「マグミット(酸化マグネシウム)500mg」を併用した場合、通常時と比較して最高血中濃度(Cmax)は38%低下し、血中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)は22%低下するという報告があります。