非ベンゾジアゼピン(非BZ)系睡眠薬の共通点や違い、特性は?
服薬指導をしていると、どっちの方が強いの?どのくらいで効くの?など聞かれることは多々あります。睡眠薬はこれらのことをよく聞かれる薬の一つですね。今回は、非ベンゾジアゼピン(非BZ)系の3つの薬剤について違いや特性をまとめました。
非ベンゾジアゼピン(非BZ)系睡眠薬の共通点
ゾルピデム(マイスリー)、ゾピクロン(アモバン)、エスゾピクロン(ルネスタ)これらはベンゾジアゼピン(BZ)骨格を持ちませんが、ベンゾジアゼピン(BZ)受容体に作用します。ベンゾジアゼピン(BZ)受容体がもつω1、2、3の 3つのサブタイプのうち、非ベンゾジアゼピン(非BZ)系は催眠作用に関わるω1への親和性が高くなっています。そのため、ベンゾジアゼピン(BZ)系と比較して筋弛緩による脱力や転倒のリスクを抑えることができます。また、いずれも最高血中濃度に達するまでにかかる時間が1時間前後の超短時間型で、入眠困難な不眠症に適しています。