薬剤師のための2023年花粉症のステロイド点鼻薬まとめ
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花粉症の患者さんには辛い季節がやってきました。日本気象協会は2023年春の花粉飛散について、関東から九州にかけて2月上旬からスタートし、飛散量は関東甲信では非常に多く飛ぶという予測をしています(2023年1月現在)。そんな花粉症で使用される点鼻薬について特徴をまとめました。
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花粉症で使うステロイド点鼻薬は毎日継続がおすすめ
病院で処方される点鼻薬にはステロイド、抗ヒスタミン薬、血管収縮薬の3つがあります。この中でもよく使用されるステロイド点鼻薬について今回は書いていきます。花粉症というとまずは内服薬のイメージですが、点鼻薬はどのような立ち位置で使用されるのでしょうか。鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版において、ステロイド点鼻薬は軽症〜最重症すべてで治療の選択肢として記載されています。
抗アレルギーの内服薬で見られることのある眠気もなく、局所作用により副作用も少ないことから初期から推奨されています。なお、効果発現には一般的に3〜5日かかるため、花粉症シーズンは毎日継続して使用する必要があります。
花粉症で使う5つのステロイド点鼻薬の使用方法と特徴について
現在薬価収載されているステロイド点鼻薬は5つです。それぞれの使用方法や特徴についてみていきましょう。