整腸剤の違いを菌種別に解説【薬剤師向け】
下痢や便秘、腹部膨満感などお腹の様々な不調を改善してくれる整腸剤。私の場合、患者さんに説明するときはどれも「整腸剤です。」という説明になりがちですが、実際どのような違いがあるのでしょうか。
整腸剤とは
整腸剤とは酢酸や乳酸などを産生することで腸内pHを低下させ、有害細菌の増殖を抑えるとともに有用菌の増殖を促す製剤です。大きく生菌製剤と耐性乳酸菌製剤に分けられます。生菌製剤は同一の適応で、製剤同士を直接比較した臨床試験は行われておりません。
整腸剤の成分の違い
整腸剤はいくつかの菌種に分けられます。
ビフィズス菌
ラックビー錠、ラックビー微粒N、ビオフェルミン錠剤、ビオフェルミン散剤、ビフィズスゲン散
→乳酸と酪酸を産生します。ビオフェルミン散剤は2022年12月に発売され始めたばかりの製剤です。