学校の検診で再検査に!仮性近視とは?その点眼治療薬と日常で見直すべき点について
学校では毎年4〜6月の間に健康診断が行われます。その中の視力検査ではA(1.0以上)、B(0.9〜0.7)、C(0.6〜0.3)、D(0.3未満)の4段階で判定されますが、A以外であった場合は眼科の受診が推奨されています。この時期の薬局には視力検査で引っかかったという小学生がよく来局されるので、近視と処方される点眼薬についてまとめていきます。
ピント調節の仕組み
遠くを見たり近くを見たりするとき、眼は自然とピントの調節をしています。このピント調節に関わっているのが毛様体筋、チン小帯、水晶体です。遠くを見るときは、毛様体筋が弛緩→チン小帯が引っ張られる→水晶体が薄くなる→焦点距離が長くなります。逆に近くを見るときは、毛様体筋が緊張→チン小帯が緩む→水晶体が厚くなる→焦点距離が近くなります。
仮性近視とは?
至近距離で本を読んだり、長時間ゲームをしたりすると毛様体筋の緊張が続き、遠くにピントが合わなくなる仮性近視の状態となります。特に小学生の低学年ほど多いとされています。文字通り”仮”の近視のため、一時的に視力が低い状態と言えます。真性近視になるとレーシック等の手術をしない限り治りません。そのため仮性近視の状態が長く続き、真性近視にならないように生活習慣の見直しや点眼薬での治療が行われます。