ニキビに効果のある漢方って?ガイドラインが推奨する漢方の適応とその注意点について
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ニキビに効果のある漢方といえば何が思い浮かぶでしょうか?いくつかあると思いますが、今回は「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017(以下:ガイドライン)」を基に推奨されている漢方薬についてみていきます。
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ガイドラインでは痤瘡の炎症性皮疹と面ぽうの2つに関して漢方の推奨度が述べられています。炎症性皮疹に関しては、「他の治療が無効、あるいは他の治療が実施できない状況では、荊芥連翹湯、清上防風湯、十味敗毒湯を選択肢の一つとして推奨する」となっています。
つまり、漢方を優先的に使用するのではなく、補助的な立場で使用するということですね。この3つ漢方薬のうち、荊芥連翹湯と清上防風湯にはニキビへの適応があり、十味敗毒湯には化膿性皮膚疾患への適応があります。
また、投与は行ってもいいものの推奨しないとされているものが、黄連解毒湯、温清飲、温経湯、桂枝茯苓丸です。エビデンスのレベルが低く、抗菌薬と併用した研究もあり、有効性を証明するには情報が少ないものの、副作用も少ないことから、このような推奨度になっているようです。なお、ガイドラインには記載がありませんが、桂枝茯苓丸にヨクイニンを加えた桂枝茯苓丸加よく苡仁にはニキビの適応があります。