5歳児の15%は夜尿症(おねしょ)の症状あり。ガイドラインと治療薬「デスモプレシン」について学びたい
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5歳児は15%が症状あり。夜尿症って?
夜尿症については米国精神医学会や国際小児禁制学会、WHOなど世界で様々な定義がされていますが、日本夜尿症学会の夜尿症診療ガイドラインにおいては次のように定義されています。
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- 5歳以上の小児の就寝中の間欠的尿失禁
- 昼間尿失禁や他の下部尿路症状の合併の有無を問わない
- 1ヶ月に1回以上の夜尿が3ヶ月以上続く
- 1週間に4日以上の夜尿を「頻回」、3回以下の夜尿を「非頻回」とする
単一症候性夜尿症は5歳で15%ほどの有病率であり、その中で1年間に14%ずつ自然軽快していくという報告があります。ここに治療の介入があると1年後の治癒率が50%にあがります。
治療としてはまず、生活指導や行動療法が行われます。