2024年大流行!「マイコプラズマ肺炎」の治療について確認しよう
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咳が長引いたり、発熱したり風邪と勘違いしてしまうような症状のマイコプラズマ肺炎。今年は、大流行した2016年以来の患者数になっています。どのような疾患なのか、推奨されている治療薬は何なのか確認していきましょう。
![マイコプラズマ肺炎の潜伏期間、症状、診断法や法律上の区別](https://m3-pharmacist-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/uploaded_image/pharmacist_news/11654/240925_kurumi_61_2.jpg?1727944712)
マイコプラズマ肺炎とは?
肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)が原因となる感染症です。肺炎マイコプラズマは「自己増殖可能な最小の微生物」「細胞壁を持たない細菌」などの特徴があり、国試対策としても重要な細菌だったなぁと思い出しました。
感染経路は感染患者からの飛沫感染と接触感染です。1~14歳が特に多いですが、全年齢にみられる感染症です。感染により特異抗体が産生されますが、徐々に減っていくため再感染することもあります。
マイコプラズマ肺炎の症状は?潜伏期間は?
2~3週間の潜伏期間ののち、発熱・倦怠感・頭痛などの初期症状がみられます。これらの症状が出てから3~5日後から乾いた咳が出始め、解熱後も長く続くことが多いです。また、幼児は鼻炎症状も頻繁にみられます。
マイコプラズマ肺炎の症状をチェック!診断方法は?
確定診断するには、患者の喀痰や咽頭拭い液から分離する必要があり、1週間ほどかかるため急性期に用いることは現実的でない部分があります。
そこで、一般の臨床現場で優れているとされているのがLAMP法やQプローブ法などの核酸増幅法です。ただし、実施可能な施設は限られています。他に、採血による抗体検査や抗原検査などもあります。
マイコプラズマ肺炎の法律上の区分は?
感染症法においては、5類感染症で定点報告の対象となっています。また、学校保健安全法においては第三種学校伝染病の「その他の感染症」に該当しています。
出席停止期間は定められておらず、「発熱や激しい咳が治まり、全身状態のよい者は登校(園)可能である。」とされています。
![マイコプラズマ肺炎の治療薬について。重症の場合、小児の場合の投薬の注意点](https://m3-pharmacist-prod.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/uploaded_image/pharmacist_news/11656/240925_kurumi_61_3.jpg?1727944712)