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薬剤師くるみぱんの勉強ノート

更新日: 2024年10月31日 くるみぱん

亜鉛欠乏症について知ろう!①原因は?どんな症状?

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体内では作ることのできない必須微量元素である「亜鉛」。欠乏してしまう原因や症状についてまとめました。長くなってしまったので、亜鉛を補充するための薬剤などについては、次回になります!

亜鉛欠乏と評価される血清亜鉛の数値は?

亜鉛欠乏と評価される血清亜鉛の基準値は80~130。原因は慢性肝炎や肝硬変などの肝障害、炎症性腸疾患、糖尿病、ネフローゼ症候群、腎不全など

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血清亜鉛の基準値は80~130 μg/dLが適切とされています。これよりやや少ない60~80 μg/dL未満は「潜在性亜鉛欠乏」と評価され、さらに少なくなった60 μg/dL未満が「亜鉛欠乏」と評価されます。

なお、亜鉛は日内変動や食事の影響を受けるため、早朝空腹時の測定が推奨されています。

亜鉛欠乏の原因は?

亜鉛が欠乏する要因には、摂取量不足や吸収不全、排泄増加、需要増加があります。

まず、摂取量不足については、食事摂取基準での推奨量と比較して、国民の平均摂取量が少ないと報告されています。特に、亜鉛の必要量が多くなる妊婦・授乳婦においては、推奨量が妊婦10mg /日・授乳婦12mg/日に対して、平均摂取量が妊婦7.7mg /日・授乳婦8.0mg/日と少なくなっています。

また、亜鉛が欠乏する疾患として慢性肝炎や肝硬変などの肝障害、炎症性腸疾患、糖尿病、ネフローゼ症候群、腎不全などがあります。

さらに、キレート形成する薬剤を長期で服用していると、体内の亜鉛と結合して尿中排泄されるので、亜鉛欠乏へと繋がる場合があります。

亜鉛欠乏症の診断基準は?

診断では臨床症状と検査値などが基準となっています。

①決められた臨床症状か血清アルカリホスファターゼ低値の1つ以上が見られること(症状については後述します)

②その症状の原因となる他の疾患が否定されること

③血清亜鉛値が低値

上記の①〜③が満たされるとき亜鉛補充の適応となります。その上で、亜鉛補充をして症状が改善したときに、亜鉛欠乏症と診断されます。

亜鉛欠乏の症状は?

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くるみぱん

国家試験に受かり、薬学生から薬剤師となったくるみぱんさん。現場での実践的なスキルや薬剤師に必要な専門知識をわかりやすくまとめた勉強ノート「くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK」は、Instagramでも大人気。薬剤師くるみぱんさんの、ためになる勉強ノートをご紹介します。

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