りんご病(伝染性紅斑)ってどんな感染症?首都圏中心に急増中!
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11月下旬、東京都でりんご病(伝染性紅斑)の感染が警報レベルに達したとのニュースがありました。どのような症状がみられるのか、対策はどうしたらいいのか、病院にいくべきかなどをまとめました。
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りんご病(伝染性紅斑)とは?
頬が赤くなることで「りんご病」と呼ばれるウイルス性の感染症です。正式には伝染性紅斑といいます。
小児を中心に流行しやすく、最も多いのは5〜9歳です。一度感染すると終生免疫が得られるため、再感染は一般的にはありません。感染症法において5類感染症に指定されています。
りんご病(伝染性紅斑)の原因?どんなウイルス?
りんご病の原因ウイルスは、単鎖DNAウイルスであるヒトパルボウイルスB19(エリスロウイルスB19)です。
ヒトからヒトへ飛沫感染し、赤血球に感染します。また、妊婦が感染すると約20%の割合で経胎盤感染を起こします。
りんご病(伝染性紅斑)の症状は?
まず初期症状として、微熱などの感冒症状が見られることが多いです。そして7〜10日後に頬に紅斑が出現し、手足にもレース状や網目状の発疹が広がります。
小児の場合、このまま自然軽快していきますが、成人の場合は頭痛や関節炎、浮腫などが見られることもあります。
また、ウイルスが赤血球に感染するため、溶血性貧血をもつ方が感染すると重度の貧血になる恐れがあります。
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りんご病(伝染性紅斑)の治療法は? 病院に行くべき?
ヒトパルボウイルスB19に対する抗ウイルス薬は無いため、対症療法となります。