プラケニルってどんな薬?用量設定と副作用を知ろう
全身性エリテマトーデス等の治療に使われるヒドロキシクロロキン(プラケニル)。2024年12月からはジェネリックも発売され始めました。用量設定や副作用などを確認しましょう。
ヒドロキシクロロキン(プラケニル)の基本情報をおさらい
適応:皮膚エリテマトーデス(ステロイド等の外用剤が効果不十分な場合や外用剤の使用が適切でない皮膚状態の場合)、全身エリテマトーデス(皮膚症状、倦怠感等の全身症状、筋骨格系症状等がある場合)
用法:1日1回/食後 200mg(1錠)または400mg(2錠)
区分:毒薬
禁忌:網膜症(SLE網膜症を除く)・黄斑症の患者またはその既往、6歳未満
ヒドロキシクロロキン(プラケニル)の用量はどのように決められる?
ヒドロキシクロロキン(プラケニル)の投与量は身長から求められる理想体重に基づいて決められます。
理想体重は下記の計算で算出されます。
女性患者の理想体重(kg)=[身長(cm)ー100]×0.85
男性患者の理想体重(kg)=[身長(cm)ー100]×0.9
そして、この理想体重に応じて上記画像のように投与量が決められています。
理想体重46kg以上62kg未満は1日ごとに1錠と2錠を交互に服用するので、飲み間違えの無いように注意が必要ですね。
なお、1錠と2錠を交互に服用されている方が飲み忘れた場合は、次の服用タイミングで服用し忘れた分を服用します。たとえば、1錠の日に飲み忘れたら、次の日は2錠を服用するのではなく、忘れた1錠のみを服用します。
ヒドロキシクロロキン(プラケニル)の投与量はなぜ実際の体重で決めないの?
薬の投与量は、実際の体重をもとに投与量を決められるものが多いと思います。しかし、ヒドロキシクロロキンは身長から算出される理想体重で投与量が決まります。