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薬剤師くるみぱんの勉強ノート

更新日: 2025年7月2日 くるみぱん

「マンジャロ皮下注」の基本情報と「ゼップバウンド」との違い

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「マンジャロ皮下注」(チルゼパチド)は、GIP/GLP-1受容体作動薬で2型糖尿病治療のための注射薬です。今回は、用法や注射方法、使い忘れた場合の対応、そして2025年3月に薬価収載されたばかりの「ゼップバウンド」との比較について、まとめました。

「マンジャロ」の基本情報と作用機序

「マンジャロ」(チルゼパチド)は週1回投与の皮下注射製剤です。有効成分のチルゼパチドは、GIP(グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド)およびGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の両方の受容体を刺激します。

これにより、グルコース濃度依存的なインスリン分泌促進、胃内容物の排出遅延、食欲抑制といった多面的な作用が得られ、血糖コントロールだけでなく体重減少効果も期待できます。

マンジャロ皮下注アテオスは2型糖尿病治療薬。週1回皮下注射を投与する。

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「マンジャロ」の 用法・用量と注射方法

「マンジャロ」(チルゼパチド)は自己注射製剤で、1週間に1回、同じ曜日に皮下注射します。自分で注射する場合は腹部か太ももに、他の人に注射してもらう場合は上腕も選択可能です。

「アテオス」という、操作が簡便な1回使い切りの製剤で、患者さんが針を刺したり用量を調節したりする必要がありません。
投与量は以下のように段階的に増やしていきます。

「マンジャロ」の用法・用量

  • 初回:2.5mgを週1回×4週間
  • 5週目から:維持用量の5mgへ増量
  • 必要に応じて7.5mg、10mg、12.5mg、15mgまで段階的に増量可能(2.5mgずつ、4週間以上の間隔で)

なお、増量した際に、少ない量の規格2本で投与することは生物学的同等性試験を実施していないためNGです(例えば、5mgを2.5mg2本にするなど)。

「マンジャロ」を使い忘れた場合の対応方法

週1回製剤なので、使い忘れた際の対応についてしっかりと指導しておきましょう。

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国家試験に受かり、薬学生から薬剤師となったくるみぱんさん。現場での実践的なスキルや薬剤師に必要な専門知識をわかりやすくまとめた勉強ノート「くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK」は、Instagramでも大人気。薬剤師くるみぱんさんの、ためになる勉強ノートをご紹介します。

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