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薬剤師くるみぱんの勉強ノート

更新日: 2026年9月3日 くるみぱん

肥満症治療でウゴービはどう使う?SD・MDの違いや服薬指導のポイント5つ

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☞この記事に登場する主な薬剤
  • 【肥満症治療薬】 ウゴービ皮下注(セマグルチド)/ ゼップバウンド(チルゼパチド)/ サノレックス(マジンドール)
  • 【関連薬剤】 オゼンピック/リベルサス/DPP-4阻害薬/糖尿病用薬

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「GLP-1受容体作動薬」による体重減少効果が注目を集める中、2023年11月に保険適用となった肥満症治療薬「ウゴービ皮下注」は、2026年6月には「代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)」の適応も追加されました。

ウゴービと同じ有効成分の「セマグルチド」を含有している「オゼンピック」や「リベルサス」が美容目的の自由診療で使われ社会問題化した経緯もあり、適応や投与対象が厳格に定められている薬剤です。

今回は、肥満症治療全体の中での位置づけや、特徴・注意点などを整理します。

サノレックスから一変!肥満症治療におけるGIP/GLP-1受容体作動薬の役割

日本肥満学会の「肥満症診療ガイドライン2022」では、BMI25以上を「肥満」、そこに健康障害を合併するか内臓脂肪蓄積がある状態を「肥満症」として区別しています。

治療対象はあくまで健康障害を伴う疾患としての肥満症であり、見た目や体重そのものではありません。

治療の基本は食事療法・運動療法・行動療法といった生活習慣介入で、薬物療法はこれらを実施しても効果不十分な場合の「上乗せ」という位置づけです。

これまでは中枢性食欲抑制薬のマジンドール(サノレックス、高度肥満症に限定・投与期間原則3ヵ月まで)がほぼ唯一の選択肢でしたが、近年は「ウゴービ」に加えGIP/GLP-1受容体作動薬「チルゼパチド(ゼップバウンド)」も保険適用となり選択肢が広がりました。

「セマグルチド」に関しては、東アジア人肥満症患者を対象とした臨床試験で、週1回2.4mg×68週間の投与で体重変化率-13.2%という報告があります。

48時間・72時間ルールを整理!「ウゴービ皮下注」の基本情報と投与方法

「ウゴービ皮下注」の成分や作用機序、投与スケジュールなどの基本情報

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「ウゴービ皮下注」の基本情報

成分:セマグルチド
薬効分類:持続性GLP-1受容体作動薬
効能・効果:肥満症、肝硬変を伴わない代謝機能障害関連脂肪肝炎(中等度または高度の線維化を有する場合)
剤形:週1回皮下注射製剤(0.25mg/0.5mg/1.0mg/1.7mg/2.4mgの5規格)
保管:冷所(2〜8℃)、開封後は室温でも冷所でも可

0.25mgから投与を開始し、4週間隔で0.5mg→1.0mg→1.7mg→2.4mgと増量、以降は維持量として2.4mgを週1回投与します。

同一曜日での投与が原則で、消化器症状などで忍容性が得られない場合は増量を延期できます。

投与を忘れた場合は、次回投与予定日まで48時間以上あれば気づいた時点で投与し、48時間未満であればその回はスキップして次の予定日に投与します。

投与曜日を変更する際は、前回投与から72時間以上間隔を空ける必要がある点は、患者指導で特に確認したいポイントです。

最適使用推進ガイドラインにおける「ウゴービ皮下注」の投与対象は?

「ウゴービ皮下注」は最適使用推進ガイドラインの対象品目であり、施設要件・医師要件(臨床経験と学会の専門医を有していること)に加えて、患者要件が細かく規定されています。安易な美容目的処方を防ぐために設けられたルールで、要点は画像のとおりです。

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国家試験に受かり、薬学生から薬剤師となったくるみぱんさん。現場での実践的なスキルや薬剤師に必要な専門知識をわかりやすくまとめた勉強ノート「くるみぱんの 薬学×付箋ノートBOOK」は、Instagramでも大人気。薬剤師くるみぱんさんの、ためになる勉強ノートをご紹介します。

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