プレフィルド製剤の違いは?フレックスタッチ、フレックスペン、ミリオペン、ソロスター
インスリンは、その成分によって作用時間が異なりますが、注入デバイスによっても様々な違いを生じます。たとえば、「プレフィルド製剤」には「フレックスタッチ」「フレックスペン」「ミリオペン」「ソロスター」と何種類ものデバイスがあります。これらのデバイスにどのような違いがあるか、わかりやすく説明できるでしょうか?今回は、そんな“プレフィルド製剤の違い”について見ていきましょう。
プレフィルド製剤の違いOne Point
プレフィルド製剤の違い=改良された操作性の特徴の違い。使用者の身体機能の程度で使い分ける。
プレフィルド製剤は、元から薬液が充填されている製剤です(☞第2回)。患者さんが高齢の場合などは、カートリッジの交換操作が難しく、取違いや液漏れといったトラブルも起こしやすいことから、こうした操作が要らない「プレフィルド製剤」が好まれる傾向にあります。この「プレフィルド製剤」には「フレックスタッチ」「フレックスペン」「ミリオペン」「ソロスター」などのデバイスがたくさんあります。これらの違いは、簡単に言ってしまえばメーカーの違いですが、デバイスの操作性にも大きな違いがあります。そこで、各デバイスの特徴に焦点を当てて違いを紹介します。
プレフィルド製剤:フレックスタッチ、フレックスペン、ミリオペン、ソロスターの違いについて
①プレフィルド製剤の違い:注入ボタンの押しやすさ
最も明確な違いとしては、単位設定時にストローク(せり出し)が伸びるかどうかです。ストロークが伸びるもの、伸びないものをまとめました。