いまさら聞けない「薬」のキホン5:「OD錠」「D錠」「RM錠」「RPD錠」の違い
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口腔内崩壊錠は、日本薬局方の“錠剤”に分類され、チュアブル錠・発泡錠・分散錠・溶解錠など数ある剤形のうちのひとつですが、口腔内で速やかに溶解又は崩壊させて服用できる錠剤であると定義されます。日本で初めて製品化された口腔内崩壊錠は、1997年にアステラス製薬が発売した「ガスターOD錠」だそうです。現在では多くの製品が市場に出回り「OD錠」「D錠」「RM錠」「RPD錠」と口腔内崩壊錠の中でも様々な種類がありますが、それぞれの特徴や違いについて説明できるでしょうか?今回はそんな“口腔内崩壊錠の違い”について見ていきましょう。
★One Point
口腔内崩壊錠の違い=添加剤の違いによって区別する。
口の中で速やかに溶ける口腔内崩壊錠は、唾液や少量の水で速やかに溶けるので、小児や高齢者でも飲みやすいメリットがあります。また透析等で水分制限がある患者さんでも、無理なく服用できるという面もあります。他にも、すぐに崩壊するという点で、簡易懸濁法に最適な剤形でもあります。これらは添加物に特徴があります。