いまさら聞けない「薬」のキホン

更新日: 2026年2月24日 齊藤 凌

冷所保存の重要性を再確認:薬剤師が知っておくべき理由とポイント

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インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬、点眼薬、ワクチンなど、私たちが日常業務で扱う医薬品の中には「冷所保存」と記載された医薬品が数多く存在します。冷所保存とは2〜8℃で保存することを意味しますが、患者さんに対して単に「冷所保存」と説明するだけでは、「とりあえず冷蔵庫に入れておけばよい」と一括りに理解されがちなのも事実です。

しかし実際には、冷所保存が求められる理由は製剤ごとに異なり、その背景には明確な根拠があります。

今回は、冷所保存が必要とされる理由の違いに着目しながら、改めて「冷所保存とは何を守るための指示なのか」を整理してみましょう。

冷所保存のOne Point

冷所保存の違い=「何を劣化から守りたいか」の違い

”冷所保存”という同じ指示であっても、その目的は一様ではありません。微生物汚染を防ぐためなのか、結晶析出を防ぐためなのか、あるいは有効成分の化学的分解や生物学的活用を抑えるためなのか。このように様々な要因があげられますが、冷所保存とは製剤ごとに異なる“弱点”への対策とされています。

この違いを理解することは、単なる保管指導にとどまらず、患者さんへの服薬指導の質を高め、トラブルを未然に防ぐうえで重要な視点となります。

冷所保存が求められる理由の違い

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齊藤 凌
さいとう りょう

管理薬剤師/茨城県糖尿病療養指導士/スポーツファーマシスト
2016年に薬科大学を卒業後、漢方相談・ハーブ園のあるフローラ薬局で薬局薬剤師として勤務。「地域に健康の花を咲かせる」をモットーに日々、勉強中。

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