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更新日: 2026年2月16日 薬剤師コラム編集部

誤嚥性肺炎の治療に用いる抗菌薬の種類と投与期間とは?専門医が解説

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寄せられた質問に専門医が回答する人気動画「石橋直也のお悩み相談 by Docpedia」を記事でも読めるようにしました。
今回のテーマは「誤嚥性肺炎の治療に用いる抗菌薬の種類と投与期間」です。
臨床における判断基準を専門医が解説します。

回答する医師 石橋直也

東北医科薬科大学病院 呼吸器外科
日本外科学会 外科専門医、外科指導医
日本呼吸器外科学会 専門医
日本呼吸器内視鏡学会 専門医、指導医
日本胸部外科学会
日本肺癌学会
日本呼吸器学会
日本気胸・嚢胞性肺疾患学会

誤嚥性肺炎の抗菌薬は、何をどれだけ使う?

今回の質問は、「日常臨床で肺炎、特に誤嚥性肺炎の治療に難渋することがあります。
数多くの薬剤からどの抗菌薬を選択し、いつまで使用すべきなのでしょうか。」です。
まずは誤嚥性肺炎の基本を整理したうえで、抗菌薬の選択基準と使用期間について解説します。

誤嚥性肺炎とは

誤嚥性肺炎は、顕性・不顕性を含めると高齢者肺炎の約60〜80%を占めるとされています。
主なリスク因子は以下のとおりです。

誤嚥性肺炎の主なリスク要因

  • 脳血管疾患
  • 神経変性疾患
  • 胃食道逆流
  • 強皮症
  • 気管切開

誤嚥性肺炎を発症すると、入院中および入院30日後の死亡リスクが約3.5倍上昇することが報告されています。1)

起因菌としては、嫌気性菌(16%)よりも好気性菌(49%)が多いですが、混合感染(55%)も少なくありません。2)
不潔な口腔内に咳反射の低下が加わることで、誤嚥性肺炎を発症するといわれています。

参照:
1)Komiya K,, et al. Sci Rep. 2016;6:38097.
2)El-Solh AA, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2003;167(12):1650-1654.

誤嚥性肺炎の治療で用いられる抗菌薬

誤嚥性肺炎の初期治療として推奨される一般的な治療薬は、以下の通りです。

推奨薬 用量例 コメント
アンピシリン・スルバクタム
(ABPC/SBT)
3g×4回/日 一部嫌気性菌をカバー可
セフトリアキソン(CTRX) 1-2g×1回/日 嫌気性菌に無効。
ABPC/SBT無効時に選択

重症例や肺膿瘍を疑う場合でなければ、治療開始時からのカルバペネム系やタゾバクタム・ピペラシリン、ニューキノロン系などによる、ルーチンでの緑膿菌・嫌気性菌カバーは不要といわれています。

参照:成人肺炎診療ガイドライン(https://www.jrs.or.jp/publication/file/adult_pneumonia_2024v5.pdf)/一般社団法人 日本呼吸器学会

誤嚥性肺炎に対して抗菌薬はいつまで使うか?

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