ママ薬剤師の転職・求人・復職など働き方コラム

更新日: 2024年9月15日 薬剤師コラム編集部

ママ薬剤師にオススメ在宅ワーク4選、在宅ワークの探し方もご紹介

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子育て中の母親は、子どものことや家事であっという間に1日が過ぎていきます。外で働くのは負担が大きい、薬剤師の資格を生かして家で働けたらいいのに、そう感じるママ薬剤師も多いのではないでしょうか。
ここでは、薬剤師でもできる在宅ワークを4種類ご紹介します。在宅ワークの始め方や、メリット・デメリットについても解説します。

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薬剤師ができる在宅ワーク(リモートワーク)はある?

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薬剤師は在宅で働くことは可能なのでしょうか。
オンラインの服薬指導は広がりを見せていますが、それは在宅の患者さんに対して行うものなので、残念ながら薬剤師は、基本的には出社して行うことになります。仮に在宅(リモート)で対応可能であったとしても、定期的に出社することは必要です。

在宅ワークを行うとすれば、直接的な薬剤師の仕事ではなく、薬剤師としての資格や知識を生かした仕事をすることになります。

ママ薬剤師におすすめの在宅ワーク4選

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薬剤師資格を生かした仕事はいろいろありますが、ここでは、ママ薬剤師にとくにおすすめの在宅ワークを4つに絞ってご紹介します。

メディカルライター

メディカルライターとは、医薬品や健康に関する情報を専門的に執筆するライターのことです。
大きく、医薬品会社などで薬事申請などに用いる文書などを執筆するライターと、ウェブ上で一般の読者向けに医療関係の記事を書くライターに分かれます。

医薬品会社でのメディカルライターの仕事には、医療関係者向けの医薬品の資料作成、新薬申請のための研究データや臨床試験をもとにした書類作成、一般向けの情報発信文書作成などがあります。
いずれも医薬品に対する深い知識と、専門用語を正しく使いながら文書を作成する能力が必要とされます。

一般の読者向けのメディカルライターは、ネット上で医薬品や健康についての記事を作成するのが主な仕事です。

現在はネット社会。ウェブ上にもさまざまな薬の情報があふれています。
医療に関する情報は、それを読む人の健康に直結するだけに、薬機法(「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」)で厳しく規制されています。専門家である薬剤師が書いた記事は信頼性があり、ニーズが高くなっているのです。
一般向けの記事なので、専門的な内容であってもわかりやすく書くことが求められます。

薬剤師として記事を書く場合、専門家が執筆しているということで、執筆料も通常のライターが書く場合より高くなります。

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医薬関連の翻訳

医薬関連の翻訳の仕事は、海外の医薬品関係の論文や添付資料などを日本語に翻訳する仕事です。学生時代や仕事をしているときに海外の論文を読んでいた、外国語の専門用語に強いという方には取り組みやすい仕事といえるでしょう。英語力に自信がある方におすすめです。

あとで説明するような求人サイトなどで仕事を探す方法のほかに、翻訳会社に登録して、そこから医療品関係の仕事を専門に受けるという方法もあります。

翻訳者としてのスキルを示す検定もあるので、取得しておけば英語力をアピールする材料になります。

医薬品関係の問い合わせ対応

医薬品会社は、医師や薬剤師などの外部からの問い合わせを受け付けるコールセンターを設けています。薬剤師ならば、そのような電話への応対を自宅で受けるという仕事もあります。
問い合わせ対応は電話のほかに、最近では電子メールなどのオンラインでの対応も増えています。

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オンラインの薬剤師業務

オンラインの薬剤師業務とは、在宅の患者さんに対して、オンラインで服薬指導を薬剤師も在宅で行うことです。いつも行っている服薬指導と同じ業務なので、薬剤師にとって始めやすい在宅ワークだといえるでしょう。
ただ、この場合はどこかの薬局に勤務しながら在宅ワークも行う、というかたちになるので、100%の在宅ワークとして行うのは難しくなっています。

また、ネットを使った医薬品関係の仕事として、体調についてオンラインで相談を受け、適した漢方薬を処方するオンラインの薬局が事業を始めています。これからこのような流れが広がっていくかもしれません。

ママ薬剤師が在宅ワークをするメリット

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ここで改めて、ママ薬剤師が在宅ワークをするメリットについて考えてみましょう。

どこでも働ける

とくに子どもが小さいうちは、家の外で働くのは大変です。ただでさえ時間に追われて自宅と保育園と職場を走り回っているのに、子どもが病気になったりすればすぐに対応しなければなりません。
家を出ることなく働けるというのは、通勤時間がないというだけでもママ薬剤師には大きなメリットになります。

また、メディカルライターや翻訳の仕事ならば、働く時間も自分でコントロールすることができます。

家族との時間をつくれる

いつも時間に追われて、子どもに「早く、早く」「ちょっと待って」などと言ってばかりだと、ときに自分を責めてしまうママ薬剤師もいるのではないでしょうか。
在宅で働けば、時間の余裕ができるので、家族とゆっくりすごす時間をつくりやすくなります。これは、ママ薬剤師にとっても家族にとっても大きなメリットといえます。

職場の人間関係にわずらわされない

子どもの病気で早退が多くなり、職場で申し訳ない思いでいたたまれなくなってしまうことはないでしょうか。また、職場にはいろいろな人がいるので、子どもがいることでよけいに気を遣わなければならないことも。

在宅ワークならば、基本的にひとりで仕事をするので、職場の人間関係にわずらわされることがなくなります。

副業として収入アップできる

たとえば、子育てのためにパートや派遣として働いているけれど、ホンネをいえばもう少し収入がほしいということもありますよね。でも、そのために勤務日を増やすと負担が大きくなりすぎてしまうというジレンマがあります。

副業として在宅ワークをすれば、本業の状態はキープしたままで収入を増やすことができます。自分が希望する金額に合わせて副業を調節することも可能です。

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ママ薬剤師が在宅ワークをするデメリット

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よいことが多いように見える在宅ワークですが、実は薬剤師だから感じてしまうデメリットもあります。ママ薬剤師が在宅ワークをするデメリットについて確認してみましょう。

一般の薬剤師業務に比べて収入の水準が低い

薬剤師の給与水準は高いです。職場や正社員・パートという働き方で違いはありますが、たとえパートであっても、薬剤師の給与が一般的な平均よりも低くなることはありません。
また、男女の差もないので、子どもが生まれるまではバリバリ働いていたママ薬剤師も高収入であることに慣れているでしょう。

しかし、在宅ワークの場合、収入は低くなります。確かに一般の人に比べれば、専門性が評価されているぶん、メディカルライターにしてもコールセンターにしても高水準ではあるのですが、薬剤師の給与に匹敵するレベルを稼ぐのは難しいかもしれません。

収入という面からいえば、在宅ワークをするよりも、外で薬剤師として働くほうが有利だといえます。

自分で仕事を探さなければならない

薬剤師に関する在宅ワークは、基本的にネット上で探すことになります。薬剤師の仕事として一般的なものではないので、求人数も多くはありません。
また、後でご紹介するクラウドソーシングサービスは、通常の求人とはシステムに違いがあります。

自分で仕事を探して、これはと思うものがあればネット上で応募して、初めての相手とやりとりをするというのは、慣れない間はストレスに感じる方もいるかもしれません。

仕事の管理を自分でしなければならない

通常の薬剤師としての業務であれば、勤務時間や仕事の内容が決まっているので、それに従っていれば1日が過ぎていきます。勤務時間以外に仕事をすることもありません。

しかし、在宅ワークの場合、仕事をいつ、どのくらい受けるか、どういうペースで進めるかなどはすべて自分で管理しなければなりません。
子どもの急な病気などで予定していた仕事ができなかったとしても、カバーしてくれる同僚もいません。
時間の余裕がほしくて始めたはずの在宅ワークなのに、気がつくと家族の時間も削って仕事をしないと終わらないという事態にも。

このように、薬剤師の在宅ワークには、薬剤師が高収入の専門職であるからこそ生じてしまうデメリットもあります。
在宅ワークを始める際には、自分にとって在宅ワークと通常の薬剤師の勤務とのどちらがよりよいかをしっかり考えましょう。

薬剤師向け在宅ワークを探す方法

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ここからは、通常の薬剤師業務とは違う、在宅ワークの探し方について説明します。

クラウドソーシングサービス

現在、インターネットで仕事を探すうえで欠かせない存在となっているのがクラウドソーシングサービスです。おもなものに「クラウドワークス」と「ランサーズ」があります。
気軽に登録して、仕事を探せるのがメリットです。
在宅ワークとして始めやすい一般の読者向けのメディカルライターの仕事は、このクラウドソーシングサービスを通じて探すことになります。翻訳業務に関してもここで探せます。

基本的な使い方としては、まず会員登録を行います。プロフィールには、自分の希望する仕事内容、持っている資格やスキルなども提示することができます。
あとは、掲載されている募集のなかから、自分がやってみたいと思う仕事に応募して、双方の条件がOKならば仕事開始となります。また、プロフィールを見て、薬剤師を必要としている相手からオファーがあることもあります。

クラウドソーシングサービスでの仕事は、本名ではなくニックネームで受けることも可能です。報酬は、先方から支払われた金額からクラウドソーシングサービスの手数料が引かれた額が振り込まれます。先方と直接お金のやりとりをしなくてよいのはメリットですが、手数料が引かれるのはデメリットといえます。

一般の求人サイト

医薬品関係の問い合わせ担当や医薬品会社の翻訳業務などは、一般の求人サイトに出ることがあります。地域を問わずフルリモート可能という求人もありますが、必要な場合は出社できる地域の人というような制限があるものもあります。
求人数としては多くはないので、求人サイトをこまめにチェックするようにしましょう。

在宅(リモート)可能な薬剤師求人を見る

まとめ

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現在、在宅ワークは広がりを見せています。時間と働き方の自由があるのはママ薬剤師にとって魅力的です。ただ、収入面で薬剤師にとってはもの足りなさがあるかもしれません。仕事を探すのも管理するのもすべて自分で行わなければならないことも、負担に感じる方もいるかもしれません。

ただ、在宅ワークはいつからでもどんな規模でも始められるのがメリットです。この記事を参考に、自分はどんな働き方がしたいのかを考えてみてはいかがでしょうか。

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薬剤師コラム編集部

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