ママ薬剤師の転職・求人・復職など働き方コラム

更新日: 2024年11月24日 薬剤師コラム編集部

ママ薬剤師が病院で働くためのポイントやメリット、デメリットを解説

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子育てと仕事の両立は大変。子どもが小さいうちは、できることなら仕事の負担はなるべく軽く、残業も少なめの、定時で帰れる職場だとありがたいですよね。
そんなママ薬剤師におすすめの職場が病院と聞けば、ちょっと意外に思うかもしれません。
でも実は、ママ薬剤師にとって病院はメリットが多い職場なのです。

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ママ薬剤師が病院で働くメリット

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病院は忙しそう、夜勤や残業が多いのでは?と思う人もいるかもしれません。
ところが意外にも、病院のなかには子育て中のママ薬剤師にぴったりの職場もあります。
ここからは、病院で働くメリットをご紹介しましょう。

勤務時間が短い病院がある

病院勤務には、夜勤や当直勤務がつきものというイメージがありますよね。
確かに病院の種類や規模によってはそのような勤務体制のところもありますが、薬剤師の場合は日勤のみという病院も数多くあるのです。
多くの病院は診療時間に合わせた8時半あるいは9時から勤務を開始し、17時や18時まで。早出遅出のシフト制を取り入れているところもあります。

基本的には、診療時間が終わり病院が閉まると、そのまま定時で帰宅できるところが多いです。
調剤薬局やドラッグストアと比べて拘束される時間が短い点は、子育て中のママ薬剤師にとっては魅力的といえるでしょう。

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休日が固定している

病院は日曜祝日は休みであることがほとんどです。
土曜日についても、休診や午前中のみ診療としているところが多く、比較的週末の休みは取りやすいといえます。
子ども関連の行事が何かと多いママ薬剤師にとっては、日曜祝日が休めるのはありがたい点ですね。

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保育所を併設した病院がある

看護師や薬剤師など、病院勤務のスタッフには女性が多くなっています。
そのため、女性の働きやすさを支援しようと、病院ではさまざまな制度が整備されています。
育児と仕事の両立に悩む女性スタッフを支えるため、最近では院内保育所や託児所を併設する病院が増えてきました。

小さな子どもを抱えているママ薬剤師にとって、子どもの預け先をどこにするかや、保育所への送り迎えをどうするかは悩ましい問題です。
院内に保育所があれば、安心して働けますね。

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薬剤師としてやりがいがある

病院薬剤師の仕事は多岐に渡ります。
一般の調剤薬局では取り扱わないような点滴薬の調剤や注射調剤などがありますし、入院患者と直接関わる病棟業務などもあります。

患者との距離が近いため直接相談を受ける機会も多いですし、実際に自分のアドバイスに従って患者が回復していく様子を間近に見られることは、仕事へのモチベーションを大きく上げてくれます。
また、チーム医療の一員として、医師や看護師から専門的な意見を求められることもあり、薬剤師としてのやりがいを感じやすい職場だといえます。

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ママ薬剤師が病院で働くデメリット

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ママ薬剤師が病院で働く際に、気をつけなければならない点もあります。
病院勤務のデメリットもしっかり把握しておきましょう。

夜勤や当直がある病院がある

病院の規模や種類にも左右されますが、薬剤師も看護師と同じように夜勤や当直が求められるところもあるため注意が必要です。
特に、救急外来のある病院や、24時間体制の急性期病院などでは、夜勤や当直を含めた交替制の勤務になることが一般的です。

交替制シフトでの勤務は自身の生活リズムを作ることが難しく、家族とのスケジュール調整や、子どもの急病時の対応などが困難に感じる場合があるかもしれません。
病院の求人に応募する際は、勤務体制についてしっかり確認しておきましょう。

年収が低め

病院薬剤師の年収は、他の業種の薬剤師に比べるとやや低いといわれます。
実際に薬キャリエージェントで調べたところ、調剤薬局薬剤師の年収は517万円、ドラッグストア薬剤師は514万円、病院薬剤師は474万円となっており、やはり病院薬剤師の年収は少し低めの傾向であることがわかります。

ただし長年勤務して役職に就けば、次第に給与も上がっていきます。
給与については病院によって違うため、事前によくリサーチしておきましょう。

業務の負担が大きい

先にも少し触れた通り、病院薬剤師の仕事は、院内調剤や病棟業務、治験、チーム医療など多岐に渡ります。
高いスキルを求められる場面もあり、勉強会などを通して常に自己研鑽が必要となります。

臨床の現場で、他では得難い経験を積めることは大きなやりがいにもつながりますが、逆に負担に感じてしまう場合もあるでしょう。
特に復職までのブランクがある人や病院勤務の経験がない人は、業務内容の多さに戸惑うことがあるかもしれません。

ママ薬剤師には病院選びがカギ

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ママ薬剤師が育児と仕事の両立を目指すなら、なるべく負担の少ない職場を選びたいもの。そのためには病院選びが重要になってきます。

病院の規模

病院には国公立病院や民間の総合病院のような大規模なものや、単科の個人病院のように小規模なものがあります。
それぞれの忙しさは、診療科の数や病床数、また地域性によっても違いがあります。
事前に患者数や処方箋枚数、また勤務している薬剤師の人数など、具体的な判断材料となるものを調べておくとよいでしょう。

大学病院や総合病院などは、夜勤や当直勤務がある可能性もあります。また、診療科目が多いほど扱う薬も多種多様になってくるため、ブランクがある人や経験が浅い人は知識の習得に苦労するかもしれません。
不安な人は、まずは処方する薬の種類があまり多くない、単科の病院などから探してみるのもひとつの方法です。

給与については、国公立病院は法律で一律に定められていますが、民間の病院はそれぞれで違います。病院が定めた規定によるものがほとんどですが、病院の規模や経営状態によって左右される場合もあるので注意が必要です。

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急性期病院か慢性期病院か

救急対応の多い急性期病院では夜勤や当直、休日出勤を求められることも少なくありません。
子育て中は24時間体制のシフト勤務は難しいものがあるでしょう。子どもが一定の年齢に達するまでは免除される等の条件があればよいですが、そうでない場合には、家族のフォローが万全かどうか、十分に見極めてから決める必要がありそうです。

ある程度ゆとりのある働き方を希望するなら、慢性期病院や療養型の病院での勤務を検討することをおすすめします。

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ママ薬剤師が病院で働くポイント

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育児と仕事の両立には、職場のサポートも欠かせません。
ママ薬剤師が病院勤務を成功させるポイントを3つお伝えしましょう。

子育て支援の制度がある

職場に独自の子育て支援制度があると、働きやすさが増します。
たとえば時短勤務が可能であるとか、法律で定められた期間を超えての育休取得が可能である等の支援があると、育児との両立もしやすいですよね。
職場に保育園が併設されている病院もおすすめです。

急な休みに対応してもらえるかどうかも重要なポイントです。
休みの取りやすさは雇用されている薬剤師の人数がひとつの判断材料になるでしょう。
薬剤師の人数に余裕があれば、応援体制も整っていると期待できます。

職場に子育てに対する理解がある

子育て支援の制度が整っていても、制度を利用しにくければ意味がありません。
その点については、職場の雰囲気や人間関係も大きく関係してくるでしょう。
ママ薬剤師がどのくらいいるか、事前にリサーチできると安心です。また、その職場の育休取得率や復職率なども調べてみるとよいでしょう。
ママ薬剤師が多く在籍している職場なら、「お互いさま」という気持ちで、制度を利用しながら助け合って仕事ができそうです。

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家族のヘルプを受けられる

職場の子育て支援や応援体制以上に大切なのは、やはり家族からの理解とサポートです。
子育てや家事を家族で分担しあえるか、保育園への送り迎えや急病時の対応はどうするか、実家のヘルプはどれくらい頼めるか等、家族でしっかりと話し合い、対応策を練っておきましょう。
大変なこともありますが、働くことへの理解と応援があれば、きっと乗り越えられるのではないでしょうか。

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病院で働くママ薬剤師は転職に強い?

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育児と仕事の両立が図りやすい病院薬剤師という働き方。それだけではなく、その後のキャリアにも病院勤務の経験は大きく影響してきます。

子育てをきっかけに転職する病院薬剤師は多い

それまで病院でバリバリ働いていたけれど、出産をきっかけに転職する薬剤師も多くいます。
病院で働くことが好きな人は、急性期病院から慢性期病院や療養型病院に転職すれば、やりがいを感じながらも時間的な余裕を得ることができます。

また、調剤経験を生かして調剤薬局やドラッグストアへの転職もよくみられるパターンです。調剤薬局やドラッグストアならば、自宅や保育園の近くで仕事を探しやすく、パートの求人も多く出ています。病院から薬局やドラッグストアへの転職であれば、スムーズに進むでしょう。

病院経験のあるママ薬剤師は転職にも強い

ママ薬剤師の働きやすさは、子どもの年齢に大きく左右されます。子どもが小さい間は自宅近くでパートで働き、手が離れたらまた正社員としてバリバリ働きたい。一般企業に勤めているとその希望をかなえるのは難しいですが、薬剤師では正社員であっても比較的スムーズに転職できます。

その際に、病院勤務の経験は非常に有利に働きます。
病院薬剤師は調剤や服薬指導、チーム医療などさまざまな経験を積んでいます。
臨床に関する知識やスキルはもちろんのこと、患者や医師、看護師などさまざまな人と関わることで培われたコミュニケーション力は、どんな職場でも重宝される能力です。
病院薬剤師の経験は、転職の際、大きなアピールポイントになるでしょう。

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まとめ

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忙しそうというイメージがある病院ですが、意外にも育児との両立がしやすい職場という一面もあることがわかりました。
病院は、ママ薬剤師としての働きやすさと同時に、やりがいも感じられる職場です。
育児と仕事の両立を考えている方は、病院勤務という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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