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ママ薬剤師の転職・求人・復職など働き方コラム

更新日: 2025年2月23日 薬剤師コラム編集部

パパ薬剤師・ママ薬剤師必見!幸せに仕事と子育てを両立する方法とは

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薬剤師の資格はママ薬剤師にとっては最強とも言われています。全国どこでも転職できて、たとえパートであっても時給が高い。子育てをしながらフレキシブルに働くにはぴったりの仕事が薬剤師です。そして、それはパパ薬剤師にとっても同じ。いまはママだけでなくパパも積極的に子育てをする時代です。ここでは、夫婦で育児と仕事を両立するための具体的なポイントや働き方の工夫について解説します。

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パパ薬剤師とママ薬剤師のどちらも子育てをする時代

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薬剤師の資格を取ろうと思った理由として、結婚しても、子どもを持っても働き続けることができるから、という人は多いのではないでしょうか。
現代は子どもが産まれても、女性も働き続けるのが普通の時代となっています。
そして、男性にとっても積極的に家事や子育てに関わるのが当たり前になりました。

薬剤師という職業は、ママ薬剤師だけでなく、パパ薬剤師にとっても比較的柔軟な働き方が可能です。夫婦で協力しながら、ライフステージに応じて仕事と家庭を両立させるために、さまざまな選択肢があります。

パパ・ママ薬剤師が働きやすい職場のポイント

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パパ・ママ薬剤師にとって働きやすいポイントを、調剤薬局、ドラッグストア、病院、製薬会社別に解説します。

調剤薬局

調剤薬局は数が多く、コンビニより多いと言われています。基本的に地域密着型なので、自宅の近くで仕事を探しやすいでしょう。
また、営業時間も平日の日中が中心なので比較的働きやすいといえます。

調剤薬局には大手チェーンと個人経営の薬局があります。
大手チェーンは産休や育休の制度が整っていて、人数も比較的多いので、ママ薬剤師、パパ薬剤師にとって働きやすい職場です。

一方、個人薬局は少人数のところが多く、経営者との距離が近いのが特徴です。個人的な事情について配慮してもらえることもありますが、人数が少ないと急な休みを取りづらいことがあるかもしれません。パパ薬剤師、ママ薬剤師にとっては、経営者の考え方を知って、子育てに理解のある薬局を選ぶことが大切だといえます。

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ドラッグストア

ドラッグストアも店舗数が増えているので、自宅の近くで仕事が探しやすい職場です。
調剤業務に加え、日用品や食品のレジ対応や商品管理などさまざまな業務をこなすことが求められます。

大手の企業であれば、産休や育休、育児時短の制度も整備されています。
ただ、営業時間が長く、土日も営業しているので、正社員としてフルタイムで働くには厳しい面もあります。
一方で、パートの採用も多いので、パートとして自分の都合のよい日数や時間で働きやすいのはメリットと言えるでしょう。

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病院

病院は臨床の現場で働く、専門性が高い職場です。総合病院などでは当直や夜勤があるところもあります。子育をしながら働くには難しい面もありますが、看護師は結婚・出産しても働く人が多いので、産休・育休の制度は整っています。病院内に保育所のある職場もあります。
また、慢性期病院は勤務時間が安定しているので、比較的働きやすいと言えるでしょう。

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企業

製薬会社などの企業では、薬剤師だけでなく一般の社員も多いので、福利厚生を中心としたさまざまな制度が整っています。また、業務内容によってはリモートワークやフレックスタイム制度を利用でき、育児中のパパ・ママ薬剤師にとっては柔軟に働ける環境があると言えます。

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パパ・ママ薬剤師が子育てと両立しやすい働き方

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薬剤師であれば、正社員だけでなくさまざまな働き方を選ぶことができます。
子育てと両立しやすいのはどのような働き方でしょうか。

正社員

正社員はフルタイムでの勤務が基本となります。ただ、現在は育児休暇や時短勤務などの制度が整っていて、正社員はそれらの制度を利用することができます。そのような制度をうまく活用しながら、仕事と家庭のバランスを取っていきましょう。
正社員として働き続ければ、給与も高く、長期的にキャリアを形成していくことができるのは大きなメリットです。
ただ、時間的、体力的な負担も大きいので、さまざまなサポートを利用しながら夫婦で協力していくことが大切です。

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パート

パートタイム勤務は、自分の都合に合わせて働く日数や時間を選ぶことができます。子どもの送り迎えや学校行事などに合わせやすいので、子育て中にぴったりの働き方だと言えます。
一方で、正社員に比べると給与が低いのがデメリットです。ただ、一般のパートに比べると薬剤師の時給は高くなっています。

薬剤師は転職がしやすいので、子育てが落ち着いたときにまた正社員に戻ることもできます。子どもの成長に合わせて勤務時間を増やすといったように、時間を調節できるのもメリットと言えます。

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派遣社員

派遣社員はパートよりも時給が高く、短時間で効率的に稼ぎたいパパ薬剤師、ママ薬剤師にはおすすめの働き方です。
一方で、一定期間ごとに派遣先が変わったり、常に仕事があるとは限らなかったりすることはデメリットです。

なお、派遣社員であっても条件を満たせば産休や育休を取ることができます。条件は派遣会社によって違うので、きちんと確認するようにしましょう。

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契約社員

契約社員は、基本的には正社員と同様の業務内容となります。雇用条件や契約期間については職場ごとに異なります。
正社員より時間的な負担は少なく、パートよりは給与がよいというポジションです。ただ、正社員に比べると、キャリアアップや給与の面では不利になります。

パートと同様に、子育て中は契約社員として働き、子育てが終わったら正社員に転職するという選択もできます。

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パパ・ママ薬剤師が押さえておきたいお金のこと

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子どもと一緒の時間を大切にしたいけれど、お金のことも気になりますよね。
子育て期間中に選ぶ働き方によって、収入はどのように変わるのでしょうか。

働き方で給料はどう変わる?

薬剤師の給料は、ここまでみてきたように、勤務形態や職場によって大きく異なります。
正社員としてフルタイムで働く場合、ボーナスもあり、安定した収入が得られます。一方で、パートタイムや契約社員では給与は低くなります。派遣薬剤師は時給は高いのですが、安定性という面ではやや不安があります。

ただ、どのような働き方をしても、薬剤師は基本的に給料が高く、パートとして働く場合でも、時給は一般的なパートの約2倍です。また、転職がしやすいので、正社員からパートや派遣社員になるだけでなく、パートや派遣から正社員に転職することができます。

子育て中は、夫婦の間で収入と子育てのバランスを取るとともに、一時的な収入の減少に備えた家計管理が重要です。

扶養の条件

パート勤務となって収入が少なくなったときに気になるのは扶養のことではないでしょうか。
パートタイム勤務や派遣社員として働く場合、扶養控除の条件に注意が必要です。年収が一定額を超えると、配偶者の扶養に入ることができなくなり、税金や社会保険の負担が増える可能性があります。
まず、扶養の条件について確認してみましょう。

税金

税法上の扶養にはいくつかの条件がありますが、配偶者控除の対象となるには給与のみの場合年収103万円以下となります。
月収にすると約8万5千円です。
税金の扶養について、詳しくはこちらをご覧ください。

No.1190 配偶者の所得がいくらまでなら配偶者控除が受けられるか/国税庁

社会保険

社会保険料の支払いが免除される扶養の範囲は、2024年10月から変わりました。従業員数51人以上の職場で働いている場合、年収106万円(月収8万8千円)以上のパート社員は、自分で社会保険に加入することになり、扶養から外れることになりました。

社会保険の扶養について、詳しくはこちらをご覧ください。

配偶者の扶養の範囲内でお勤めのみなさま/厚生労働省

扶養範囲内の薬剤師求人を見る

パパ・ママ薬剤師なら扶養にこだわらずに働ける

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パートで働くときは、配偶者の扶養に入れるように収入を調整することが一般的です。
しかし、薬剤師の場合は時給が高いので、扶養に入ることを優先すると、働く時間をかなり抑えなければなりません。

たとえば、51人以上いる職場にお勤めで、社会保険の扶養に入るために年収106万円に収めると、どのくらいの勤務時間になるでしょうか。
年収106万円に収めるためには、月収では8万8千円以内となります。
時給2000円で計算すると月44時間、週11時間です。1日7時間勤務でも週1.5日程度で扶養の範囲を越えてしまいます。働く時間が短すぎると、業務の面でかえってマイナスになるかもしれません。

お子さんがいるパパやママ薬剤師は、扶養に入るためにわざわざ勤務時間を抑えるよりも、扶養を意識せずに自分の都合に合わせて働くことをおすすめします。
年収が一定の額を超えて、配偶者の扶養から外れ、個人で社会保険料や税金を払ったとしても、薬剤師としての収入はその負担をカバーしてプラスにできる場合が多いです。
世帯全体の収入も増加するため、経済的な安定を図りながら生活費や将来の学費に充てることができるのが大きなメリットです。将来もらえる年金額も増加します。

パパ・ママ薬剤師が子育てしながら働くためのポイント

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ここからは、パパ・ママ薬剤師が子育てしながらスムーズに働くためのポイントについて紹介します。

パパ・ママ薬剤師に対する制度を確認する

まず、職場の育児支援制度を確認しましょう。
少子化対策や女性の社会復帰支援という流れもあり、育児休暇は男性も取得できるようになりました。また、育休に加えて「パパ・ママ育休プラス」「産後パパ育休(出生時育児休業)」という特例も設けられています。
このような制度をパパ、ママともに利用することで、産後の大変な時期を乗り切っていきやすくなりました。

また、子どもを持っても働き続けるためのサポートとして、時短勤務制度、看護休暇やリモートワークへの対応などがあります。これらの制度について事前に把握しておくことで、自分に合った働き方を選ぶことができます。最近は女性だけでなく、男性に対する育児支援制度を充実させる職場も増えています。

育児支援制度や実際の運用のしかたは職場によって違うので、パパ薬剤師、ママ薬剤師のそれぞれが自分の職場で使える制度を確認し、柔軟に組み合わせながら利用していきましょう。

職場にパパ・ママ薬剤師がいるか

同じ職場にパパ薬剤師やママ薬剤師がいれば、互いに育児と仕事のバランスを取るための経験を共有したり、助け合ったりすることができます。育児に理解のある上司や同僚がいる職場は、働きやすい環境が整っていることが多く、急な子どもの病気やトラブルに対しても柔軟に対応してもらえることが期待できます。

お互いの仕事時間をすり合わせる

パパ薬剤師やママ薬剤師が共働きをする際には、互いの勤務時間を調整することが重要です。たとえば、職場への距離や勤務時間に合わせて子どもの世話や保育園への送り迎えを分担すれば、毎日の負担を軽減することができます。また、交互に時短勤務を取ることができれば、一方だけがキャリアをあきらめるといったことも避けられます。
薬剤師はシフト制の職場も多いですが、お互いの都合に合わせてシフトを組むことができれば、シフト制をメリットとすることもできるでしょう。

助け合う気持ちが大切

さまざまな制度は充実してきていますが、共働きで育児をするためには、やはり夫婦での協力が必要不可欠です。家事や育児を一方に任せるのではなく、パパ薬剤師とママ薬剤師が互いにサポートし合うことで、心身の負担を軽減できます。
子育ての負担感が大きいのは子どもが小さいときです。この時期にパパのサポートがあった場合は、その後の人生を通して夫婦の関係がよいことが報告されています。
仕事の大変さも、育児の大変さや楽しさもシェアしながら、大変な時期を乗り切っていきましょう。

まわりのヘルプはあるか

家庭内の協力だけでなく、周囲のヘルプも大切です。保育園をはじめとして、祖父母や親戚、友人、ベビーシッターなど、頼れる人を増やしていきましょう。特に、急な仕事の予定変更や子どもの病気などの緊急時に助けてくれる人がいることで、安心して働くことができます。また、地域の育児支援サービスや病児保育の活用も、子育て中のパパ・ママ薬剤師にとって心強いサポートとなります。

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子どもの成長に合わせて働き方を変える

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仕事と育児の両立の大変さは、子どもの年齢によって大きく違います。子どもが小さい時期は、時間や手間がかかるため、時短勤務やリモートワークなど、仕事のペースを抑える選択肢が重要です。しかし、子どもが成長するにつれて、徐々に親の手を離れていくため、仕事に集中できる時間が増えてきます。パートから正社員に転職するといったキャリアチェンジも可能です。

子どもの成長に合わせて働き方を変えることができれば、身体的にも金銭的にも負担を少なくしながら働き続けることができます。

子育てのステージで必要なものは変わる

たとえば、乳幼児期は子どもから目を離すことができませんし、食事や着替えにもサポートが必要です。保育園への送り迎えも必須です。勤務時間も、子どもの生活に合わせられることが第一の条件となります。

しかし、小学生になると、身の回りのことは自分でできるようになり、登下校もできるようになります。病気になることも乳幼児期に比べれば減るでしょう。
学童に入ったり、PTAの役員が回ってきたりといったことはありますが、親の負担は徐々に減っていきます。

さらに、子どもが中学生や高校生になると、親のサポートの形も変わります。生活面よりも、学業や進路に関する助言や精神的なサポートが求められることが多くなります。
一方で、大学進学も考えると、金銭的な負担は大きくなっていきます。
親のほうも、時間的には子どものことを気にせずに働けるようになってくるでしょう。また、この時期は、子どもに過度に干渉するよりも、親が仕事に取り組む姿勢を見せるほうが大切だったりもします。

このように、子どもの成長に合わせて必要なことは変わってきます。それに合わせて仕事の量や働き方を調整することで、家庭と職場のバランスを保っていきましょう。

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まとめ

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パパ薬剤師とママ薬剤師が共に子育てをする時代、仕事と家庭のバランスを取るためには、さまざまな支援を利用しながら、お互いに協力していくことが大切です。
そこで薬剤師免許は大きな力を発揮します。パートタイム勤務であっても、扶養にこだわらず、ある程度の収入を確保しながら時間の負担を減らすことができます。また、パパ・ママ薬剤師も一般的になっているので、正社員として職場の育児支援制度を利用しながら柔軟に働くこともできるでしょう。

せっかく授かった子どもと一緒の時間。パパ・ママ薬剤師が互いに協力し合いながら、キャリアも犠牲にすることなく、子育ての時間を楽しめればいいですね。この記事を参考にして、自分の家族に合った働き方を考えてみてくださいね。

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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