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薬剤師が気になる年収・給料コラム

更新日: 2024年6月13日 薬剤師コラム編集部

【薬剤師年収ランキング】職場や男女、都道府県別データ大公開!

薬剤師が気になる年収・給料コラム
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薬剤師は「年収が高い」というイメージがあります。
しかし、自分がもらっている給与が実際のところ妥当な金額なのか、よくわからないと感じている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、政府の各種統計をもとにした薬剤師の年収ランキングを紹介します。

薬剤師の平均年収はどのくらい?

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最初に、厚生労働省が令和4年度に行った調査から、薬剤師の年収についてみていきましょう。

薬剤師の平均年収

男女計
薬剤師 583万円 637万円 540万円

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出

薬剤師の平均年収は、男性637万円、女性540万円、男女合わせた平均が583万円となっています。
同じ仕事をしていれば男女の間に賃金の差はありませんが、平均年収に違いがあるのは、女性のほうが家事や育児のために短時間勤務で働いている人が多かったり、昇進が遅れていたりするためと考えられます。

一般労働者との比較

男女計
一般労働者 312万円 342万円 259万円
薬剤師 583万円 637万円 540万円

※一般労働者の平均年収は、厚生労働省「付表2 一般労働者の性、雇用形態別賃金及び雇用形態間賃金格差の推移/令和4年賃金構造基本統計調査の概況」より、男女計の正社員・正職員の賃金に12を掛けた数字を平均年収としている

次に、一般労働者と比較してみましょう。
男女の平均値を比較すると、一般労働者の312万円に比べて薬剤師は583万円と200万円以上高くなっています。
特に女性の場合は、一般労働者が295万円であるのに対し540万円と、250万円近い差となっています。
女性にとって薬剤師は他の職業よりも高年収が期待できる職業といえるでしょう。

3年間の推移

次に、最近3年間の平均年収の推移をみてみましょう。

2022年(令和4年) 2021年(令和3年) 2020年(令和2年)
男女計 男女計 男女計
583万円 637万円 540万円 581万円 630万円 545万円 565万円 624万円 527万円

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出

全体の平均値なので多少の波はありますが、3年間で年収はアップしていっていることがわかります。
高齢化が進むなかで薬剤師のニーズが減ることはないので、この傾向は今後も続くものと考えられます。

都道府県別 薬剤師平均年収ランキング

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次に、都道府県によって平均年収に違いがあるのかをみていきましょう。
都道府県別のランキングは以下の通りです。

都道府県 男女計
1 宮崎 717.7万円
2 熊本 684.1万円
3 栃木 664.8万円
4 青森 651.9万円
5 静岡 638万円
6 茨城 637万円
7 京都 633.8万円
8 大阪 632万円
9 長崎 623.1万円
10 群馬 619.6万円
11 島根 617万円
12 富山 609.5万円
13 山形 607万円
14 鳥取 604.1万円
15 鹿児島 599.3万円
16 佐賀 596.3万円
17 秋田 591万円
18 新潟 590.8万円
19 徳島 590.7万円
20 長野 589.8万円
21 愛媛 589.2万円
22 広島 589万円
23 東京 584.8万円
24 岩手 584.3万円
25 全国 583.4万円
26 北海道 583.3万円
27 千葉 582.3万円
28 愛知 581.1万円
29 石川 572.1万円
30 埼玉 571.8万円
31 大分 571.8万円
32 岐阜 571.7万円
33 福井 569.6万円
34 兵庫 569.1万円
35 福島 568.3万円
36 山梨 561.5万円
37 高知 558.2万円
38 福岡 556.8万円
39 香川 553万円
40 沖縄 551.9万円
41 神奈川 547万円
42 宮城 543.7万円
43 滋賀 537.2万円
44 岡山 534.5万円
45 山口 524.2万円
46 奈良 520.7万円
47 和歌山 509.1万円
48 三重 491.2万円

※平均年収は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出

お住まいの都道府県の年収水準と、それと比べたご自身の年収はいかがでしたでしょうか。

1位の宮崎県と、最下位の三重県には約200万円の差があります。
1位の宮崎県と2位の熊本県にも約30万円の差があるので、宮崎県の年収が特に高いといえます。

このランキングで特徴的なのは、東京や大阪よりも他の都道府県のほうが上位に入っていることです。
ほかの職業では、東京や大阪のような都会は賃金が高く、地方は低いのが一般的です。
たとえば令和5年度の最低賃金をみると、東京都が1,113円であるのに対して、宮崎県は897円、熊本県は898円と大きな差があります(※)。
しかし、薬剤師の場合は、都市部よりも地方のほうが年収が高い傾向にあります。

地域別最低賃金の全国一覧

その理由としては、地方では薬剤師の数そのものが少ないために、賃金を高くしないとなかなか採用が難しいことがあげられます。
へき地や離島では、非常に高い賃金での募集もみられます。
都市部には薬局やドラッグストアが多くありますが、薬剤師の数も多いため、比較的充足しやすいのです。

薬学部のある大学は都市部に多いため、大学進学のため都会に出てきて、そのまま就職したという方も多いでしょう。
もし高年収をねらうなら、UターンやIターンも含めて、地方への移住を考えるのもひとつの方法かもしれません。

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業種別 薬剤師平均年収ランキング

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薬剤師の主な勤務先としては、調剤薬局、ドラッグストア、病院などがあげられます。
勤務先によって、平均年収に違いはあるのでしょうか。

男女計
ドラッグストア(OTC併設) 528万円
ドラッグストア(OTCのみ) 500万円
ドラッグストア一律 514万円
調剤 517万円
病院 474万円

※薬キャリエージェント調べ

薬キャリエージェントの調査によると、OTCを併設したドラッグストアがトップで、次いで調剤薬局となっています。
病院は最も年収が低く、トップとは約50万円の差があります。

ここにあげたなかで最も専門性が高いといえる病院勤務の薬剤師の年収が低いのはなぜでしょうか。
まず、病院内には高年収の医師が多く人件費がそちらへ配分されるため、薬剤師の給与が抑えられがちなことが挙げられます。
また、最新の医療について学べてやりがいのある病院勤務は人気があり、年収が低くても希望者が多いことも理由のひとつです。

大規模チェーンのドラッグストアには、店長からエリアマネージャーという昇進ルートもあるので、年収アップを望むなら、給与水準の高いドラッグストアへの転職も有力な方法となります。

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医療職種別 年収ランキング

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ここまでは薬剤師の平均年収についてみてきました。
次に、他の医療従事者と比べて薬剤師の年収はどのくらいの水準にあるのかをみていきましょう。

男女計
医師 1429万円 1515万円 1138万円
歯科医師 810万円 794万円 878万円
薬剤師 583万円 637万円 540万円
看護師 508万円 523万円 506万円

※厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収として算出

医療従事者のなかでも、やはり医師の年収は高く、男性も女性も一千万円を越えています。
また、歯科医師も男女ともに高い水準にあります。

それに比べると、薬剤師の年収は少し低くなっています。
ただ、一般の労働者と比べても高年収であることにちがいはありません。

薬剤師の年収アップノウハウ

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ここまで薬剤師の年収についてみてきました。
比較的高年収の薬剤師ですが、もっと年収アップしたい、とお考えの方もいるでしょう。
薬剤師が年収をアップするにはどうすればいいのでしょうか。

キャリアを積んで昇進をねらう

現在働いている職場で年収を上げるには、キャリアを積んで昇進していくのが王道の選択肢になります。
薬剤師としてのスキルを身につけて、まず管理薬剤師になり、その後調剤薬局や病院なら薬局長、ドラッグストアなら店長をめざす、というルートが一般的です。
比較的年収が低い病院勤務であっても、薬局長になれば高収入が期待できます。
大手ドラッグストアでは、店長からエリアマネージャーになることで、さらなる年収アップが可能です。

ただ、少人数の薬局や病院の場合、昇進できるポストが少ないので、能力があっても昇進できないことがあります。
自分の職場でどこまで昇進できるのかを確認しておきましょう。

資格を取る

病院勤務の場合、がんなどの特定分野に詳しい専門薬剤師や認定薬剤師の資格を取ることで、資格手当がつき、年収アップにつながります。
調剤薬局でも、近年増えている在宅のニーズに応えられる在宅療養に関する資格があります。

ただ、資格に関する扱い方は、病院や薬局によって違いがあります。
まず、自分が働いている職場で資格手当があるかどうかを確認して、もし資格手当があるのならば積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

転職する

平均して一般よりは高収入とはいえ、働いている職場によって、給与も、その後の昇給の可能性もある程度決まってしまうのが薬剤師の現実です。
もし、現在の職場で年収アップが望めないようであれば、思い切って転職するのも有効な方法となります。

年収アップのために転職するのであれば、現在の年収だけでなく、将来昇進できるポストがどのくらいあり、どのようなキャリアパスが描けるかをしっかり確認するようにしましょう。
その点で、昇進ルートが多くある大手ドラッグストアはおすすめの転職先です。

また、先ほど説明したように、働く都道府県によっても給与水準には大きな違いがあります。
もし転居してもかまわないというのであれば、地方への移住は年収アップにはおすすめです。
僻地や離島への転職であれば、短期間で大きく稼ぐこともできるでしょう。
現在はインターネットで転職活動ができるので、求人サイトを使えば全国どこでも転職が可能です。

ただ、希望者が多い条件のよい求人は、誰でも見ることのできる一般的な求人サイトには出ていないことがよくあります。
薬剤師専門の転職エージェントに登録して、求める年収のレベルも伝えておけば、好条件の求人を優先的に紹介してもらうことができます。
転職の際には、転職エージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

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ここまで薬剤師の年収に関する各種ランキングをご紹介してきました。
薬剤師は基本的に年収の高い職種ですが、同じ内容の仕事をしていても、職場によって大きく収入が違うのが実情です。
また、働く場所が都市圏か地方かによっても給与水準に違いがあります。

もし年収アップを考えるなら、これらのデータを利用して、よりよい待遇の職場へ転職することが有効です。
ご自分の年収と待遇を一度棚卸しすることから始めて、満足のいく年収と働き方を実現してください。

一度、お気軽に相談してみませんか?ご相談は無料です。
一緒に年収アップを目指しましょう!

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薬剤師コラム編集部

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