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薬剤師が気になる年収・給料コラム

更新日: 2024年11月20日 薬剤師コラム編集部

薬剤師の平均年収徹底解説!年代別・都道府県別・業種別・雇用形態別

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薬剤師をめざしている方、すでに薬剤師として働いていて転職を考えている方にとって、自分が就職したい業界の平均年収は気になるポイントではないでしょうか。
そこで本記事では、薬剤師の平均年収について詳しく解説します。年代別、都道府県別、業種別、雇用形態別など。また、目指す年収額の達成方法も年収金額別(800万、1000万、2000万)にご紹介します。

薬剤師の平均年収はいくら?

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2023年に厚生労働省が作成した統計によると、薬剤師全体の平均年収は583.4万円(令和4年時点)。しかし、あくまで全体の平均年収です。男女別や都道府県、雇用形態、勤め先に分けて、詳しく見ていきましょう。

薬剤師の男女別平均年収

ここでは、厚生労働省「賃金構造基本統計調査/ 令和4年賃金構造基本統計調査」の、「きまって支給する現金給与額」12か月分に、「年間賞与その他特別給与額」を足した金額を平均年収としています。

まずは、男女別に薬剤師の平均年収を見ていきます。

性別 平均年収 平均年齢
男性 637.1万円 41.5歳
女性 540.1万円 40.9歳
男女計 583.4万円 41.1歳

一般労働者の平均年収312万円と比較すると、男女ともに薬剤師の年収は高いことがわかります。しかし、男性と女性で平均年収に大きく差があるようです。
次は男性、女性それぞれの平均年収を年齢層別で見ていきましょう。

男性薬剤師の平均年収

まずは、男性薬剤師の平均年収を年齢層別で見ていきます。

年齢層 平均年収 平均年齢
20~24歳 406.2万円 24.5歳
25~29歳 501.3万円 27.4歳
30~34歳 573.1万円 32.3歳
35~39歳 679.5万円 37.4歳
40~44歳 725.9万円 42.0歳
45~49歳 719.4万円 47.6歳
50~54歳 737.3万円 52.1歳
55~59歳 855.9万円 57.8歳
60~64歳 597.7万円 62.4歳

20~24歳から55~59歳までは、およそ右肩上がりに平均年収が上がり、55~59歳が最も高いことがわかります。

女性薬剤師の平均年収

次に、女性薬剤師の平均年収を年齢層で見ていきます。

年齢層 平均年収 平均年齢
20~24歳 371.7万円 24.5歳
25~29歳 442.3万円 27.0歳
30~34歳 551.2万円 31.9歳
35~39歳 511.6万円 36.9歳
40~44歳 576.7万円 42.2歳
45~49歳 607.7万円 47.5歳
50~54歳 613.4万円 52.8歳
55~59歳 608.9万円 57.7歳
60~64歳 566.2万円 61.9 歳

男性薬剤師の平均年収と比較すると、女性薬剤師の平均年収は全体的に低いことがわかります。これは、女性の場合、家庭や子育てとの関係で勤務時間を短縮していたり、管理職の割合が低かったりしていることが影響していると考えられます。

薬剤師の都道府県別平均年収

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次に、薬剤師の平均年収を都道府県別にみていきましょう。

東京都の平均年収

東京都の平均年収は約584.8万円です。全国平均(約587万円)と同程度の年収で、全体のちょうど真ん中ぐらいの年収となっています。
東京都の薬剤師の年収がそれほど高くない理由としては、薬局経営にコストがかかること薬剤師数の多さがあげられます。

東京では、地価や物価の高さから、薬局経営にかかるコストが高く、それが人件費に影響していると考えられます。
また、令和2年「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、人口10万に対する薬剤師の数が234.9人と、全国平均の198.6人を大きく上回っていました。好条件でなくとも薬剤師が集まるために年収が上がりにくい状況になっているのです。

しかし、東京都にも薬剤師数の不足が想定される地方部もあります。それによって平均年収が引き上げられ、全国平均と同程度の年収になっている可能性が考えられます。

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大阪府の平均年収

大阪府の薬剤師の平均年収は約632万円です。東京都や福岡県と比べて平均年収は高く、全国でも7位の年収となっています。

東京都と同様に、薬剤師の人数や薬局が多いにもかかわらず平均年収が高いのは、医療需要の高さが一つの理由として考えられます。東京都の高齢化率は22.9%、大阪の高齢化率は27.7%と報告されており、東京都と比べて5%ほど高いです。そのため、比例して医療需要も高くなっていることが想定されます。

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福岡県の平均年収

福岡県の薬剤師の平均年収は557万円です。東京都や大阪府、全国平均年収と比べて低くなっています。
福岡県も人口10万に対する薬剤師の数が全国平均を上回っており、薬剤師が集まりやすい状況になっていることが考えられます。実際に、福岡市内には薬剤部がある大学が3校あるため、採用側が薬剤師不足に陥ることが少なく、年収も低い傾向にあります。

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都道府県の平均年収ランキング

ここまで都市部の薬剤師の平均年収を見てきました。では、全国的に見ると、どの都道府県の薬剤師の平均年収が高いのでしょうか。表で確認してみましょう。

都道府県 男女計
1 宮崎 717.7万円
2 熊本 684.1万円
3 栃木 664.8万円
4 青森 651.9万円
5 静岡 638万円
6 茨城 637万円
7 京都 633.8万円
8 大阪 632万円
9 長崎 623.1万円
10 群馬 619.6万円
11 島根 617万円
12 富山 609.5万円
13 山形 607万円
14 鳥取 604.1万円
15 鹿児島 599.3万円
16 佐賀 596.3万円
17 秋田 591万円
18 新潟 590.8万円
19 徳島 590.7万円
20 長野 589.8万円
21 愛媛 589.2万円
22 広島 589万円
23 東京 584.8万円
24 岩手 584.3万円
25 北海道 583.3万円
26 千葉 582.3万円
27 愛知 581.1万円
28 石川 572.1万円
29 埼玉 571.8万円
30 大分 571.8万円
31 岐阜 571.7万円
32 福井 569.6万円
33 兵庫 569.1万円
34 福島 568.3万円
35 山梨 561.5万円
36 高知 558.2万円
37 福岡 556.8万円
38 香川 553万円
39 沖縄 551.9万円
40 神奈川 547万円
41 宮城 543.7万円
42 滋賀 537.2万円
43 岡山 534.5万円
44 山口 524.2万円
45 奈良 520.7万円
46 和歌山 509.1万円
47 三重 491.2万円

表のとおり、1位は宮崎県、2位は熊本県、3位は栃木県という結果でした。全体的に見ると、都市部よりも地方部の方が薬剤師の年収が高い傾向にあることがわかります。薬剤師や働く場所の数が影響していると考えられます。

薬剤師の雇用形態別平均年収

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次に、雇用形態別の薬剤師の平均年収をみていきましょう。
条件を揃えるために、派遣社員とパート・アルバイトに関しては、1日8時間、月20時間勤務で計算します。

正社員薬剤師の平均年収

前述したように、正社員薬剤師の平均年収は583万円です。初任給が一般労働者に比べて高いため、20代から年収の水準は高くなっています。正社員は、基本給のほかにボーナスや住居手当や扶養手当のような各種手当があり、給与体系は職場によってさまざまです。また、役職につくことによって年収は大幅にアップします。

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派遣社員薬剤師の平均年収

派遣社員薬剤師の平均年収は約576万円です。

派遣薬剤師の時給相場は、3000円程度になります。月20日×8時間の稼働と仮定すると、月収48万円、年収576万円と算出できます。ボーナスに関しては、基本的に派遣薬剤師の場合支給はありませんが、正社員並みに稼ぐことが可能です。

ただし、派遣社員は基本的に3カ月といった期間を更新していく契約となり、常に安定して仕事があるとは限りません。後述するパート・アルバイトより時給が高いので、短期間で効率よく稼ぎたい人にはおすすめの働き方です。

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パート・アルバイト薬剤師の平均年収

パート・アルバイト薬剤師の平均年収は約384万円です。

パート・アルバイトの薬剤師の時給相場は、2000円程度になります。月20日×8時間の稼働と仮定すると、月収32万円と算出できます。ボーナスに関しては、基本的にパート・アルバイトの場合、支給がないため計算に含めていません。同じ時間働いたとして、正社員の平均年収と比較すると、大きな差があります。

ただ、薬剤師以外の一般的なパート、アルバイトに比べると、薬剤師の時給は約2倍です。
働く時間や場所を自分の都合に合わせて選べるのがパート・アルバイトのメリットです。
家庭や子育てと両立させながら、短時間で一般よりも高収入を得られると考えると、薬剤師免許は強いといえるでしょう。

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薬剤師の勤め先別平均年収

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次に、勤め先別の薬剤師の平均年収を見ていきましょう。

調剤薬局薬剤師の平均年収

薬キャリエージェント調べによると、調剤薬局に勤める薬剤師の平均年収は、約474万円となります。調剤薬局で働く薬剤師の数は多いので、平均的な金額だといえます。管理薬剤師として調剤薬局で働くと、最低でも年収を50万円は上げることが可能です。また、薬剤師が不足している都道府県の薬局であれば、さらに年収アップが見込めるでしょう。

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病院薬剤師の平均年収

病院に勤める薬剤師の平均年収は、約474万円(薬キャリエージェント調べ)となります。薬剤師全体の平均年収と比較すると低くなっています。病院勤務は、新卒の薬剤師に人気があり、採用に困らないことや、その影響で平均年齢が低いことなどから、病院薬剤師の平均年収は低くなっています。ただ、病院薬剤師のスキルは高いので、転職市場では人気です。

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ドラッグストア薬剤師の平均年収

ドラッグストアに勤める薬剤師の平均年収は、約514万円(薬キャリエージェント調べ)です。
詳しくみると、調剤を併設したドラッグストアの平均年収は約528万円、OTCのみのドラッグストアは500万円となっているので、調剤業務ができるほうが年収は高くなります。

ドラッグストアは、年々、市場規模が拡大しています。さらに、調剤薬局を併設するドラッグストアも増えている状況です。それに伴い、薬剤師の需要も増えており、今後も安定した雇用が期待できます。また、薬剤師の数が不足している地域のドラッグストアでは、給与を高く設定しているところもあります。高収入を得たい方はこのようなドラッグストアに勤めるのも一つの選択肢でしょう。

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公務員薬剤師の平均年収

総務省のデータによると、公務員薬剤師の平均年収は、約640万円です。初任給は低いですが、年功序列の性質があるため、長く勤めるほど年収が上がる傾向にあります。

公務員薬剤師は業務量が多く、異動や転勤も定期的にある職種が多くなっています。また公務員薬剤師になるには、公務員試験にも合格する必要があり難易度は高めです。公務員薬剤師になって高年収をめざすなら、相応の準備が必要でしょう。

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薬剤師の年代別平均年収

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厚生労働省のデータによると、薬剤師の年代別平均年収は以下の表のようになっています。
30代から男女ともに500万円を超え、その後も50代までは上がっています。
また、60歳以降は50代までに比べると下がっていますが、500万円以上をキープしており、資格職の強さが感じられます。

男女計
20~29歳 423万円 454万円 407万円
30~39歳 586万円 627万円 532万円
40~49歳 636万円 723万円 593万円
50~59歳 692万円 797万円 611万円
60~69歳 550万円 543万円 577万円
70歳~ 558万円 544万円 585万円

新卒薬剤師の平均年収

厚生労働省の調査によると、20〜24歳の薬剤師の平均年収は381万円となっています。
6年制の大学を卒業して就職する薬剤師ですので、この381万円という年収は実質的に新卒時である23〜24歳の年収、新卒で就職したときの年収ということになります。
令和元年度のデータになりますが、大学卒の新入社員全体の平均年収は約315万円ですので、薬剤師の初任給は平均より50万円以上高いといえます。

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20代薬剤師の平均年収

20代の薬剤師の平均年収は、423万円となっています。
薬剤師は初任給が高く、20代の年収も比較的高い水準となっています。
医療系の独占資格なので、若くても年収が低すぎる水準に抑えられることはありません。

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30代薬剤師の平均年収

30代の薬剤師の平均年収は、586万円となっています。
20代に比べると約150万円アップしており、年齢とともに年収も順調にアップしているといえます。

ただ、男性と女性の間の差は、20代の約50万円から約100万円へと開いています。
30代は結婚や出産などにより、女性の仕事に影響が出やすい年代です。家庭や子育てのために仕事をセーブする人が増えるため、女性の年収の伸びが抑えられていると考えられます。

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40代薬剤師の平均年収

40代の薬剤師の平均年収は、636万円となっています。特に男性は723万円と高年収になっています。
40代になると管理薬剤師や薬剤部長などの管理職に就く人が増えます。管理職になると、管理職手当がついて年収が大幅にアップします。一方で管理職にならないと年収の大幅アップは難しくなります。40代は、薬剤師の間で年収の差が開いていく年代だといえます。

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50代薬剤師の平均年収

50代の薬剤師の平均年収は、692万円となっています。全年代の中で最も高い年収となります。男性は800万円に近い年収となっています。
女性の年収も600万円を超えています。これは他の職業と比べても、女性の中では高年収だといえます。

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60代薬剤師の平均年収

60代の薬剤師の平均年収は、550万円となっています。
高齢化社会のなかで定年延長の流れもありますが、60代になると定年を迎える人が増えます。定年後も再雇用というかたちで働き続ける人が多いですが、役職がなくなることもあり、年収は以前よりも下がります。
ただ、60代でも年収が500万円以上あるのは心強いといえるのではないでしょうか。

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薬剤師の年収アップ方法

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ここからは、薬剤師が年収をアップさせるためにはどうすればいいかをみていきます。

エリアマネージャーなどキャリアアップを狙う

薬剤師の年収がアップするかどうかは、キャリアアップが分かれ道になります。たとえば、管理薬剤師や薬剤部長、さらにはエリアマネージャーへの昇進を目指すことで、収入の大幅な増加が期待できます。
調剤や接客といった仕事の経験を積みながら、職場のスタッフに教育したり、まとめたりしていくリーダーシップも身につけていきましょう。

そのためには、専門薬剤師の資格取得や、特定の領域に特化したスキルを身につけることも効果的です。定期的に研修やセミナーに参加し、最新の知識と技術を習得することが、キャリアアップの鍵となります。

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管理薬剤師を目指す

管理薬剤師を目指すことは、年収アップの最初のステップとなります。
管理薬剤師は、薬局や病院の運営やスタッフの指導、在庫管理などの業務を担当し、責任が重くなり、リーダーシップが求められます。

そのため、管理薬剤師になると、大幅な給与アップが期待できます。管理薬剤師は、一般薬剤師と比較すると、平均給与が約200万円高くなっています。
また、管理薬剤師としての経験を積むことで、さらに高いポジションや、次のキャリアチャンスも見えてきます。

管理薬剤師になるために特別な資格は必要ありませんが、一般的に5年以上の経験が必要だとされています。
日々の仕事のなかで経験を積み、マネジメントスキルの向上を心がけながら、まずは管理薬剤師に積極的に挑戦しましょう。

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資格を取得する

薬剤師の年収アップには、専門資格の取得が有効です。
薬剤師には、認定薬剤師と専門薬剤師関係の資格があります。
たとえば、病院勤務ならば、がんや生活習慣病に関する資格をとれば、日々の仕事に生かすことができるでしょう。

調剤薬局勤務の場合は、高齢者の在宅医療を支える在宅療養支援認定薬剤師、漢方薬・生薬認定薬剤師などの資格があります。
資格手当のある職場ならば、給与アップに直接つながります。また、転職の際にも有利にはたらくでしょう。

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独立する

薬局で働く薬剤師の場合、どこかに勤務した状態だと、年収1000万円といった高年収は難しい面があります。
しかし、自分で薬局を開いて独立すれば、高年収も夢ではありません。自分が努力して売上を上げれば、それが自分の収入に直接反映されます。
また、地域医療に貢献するやりがいも得られますし、定年もありません。

しかし、独立には初期投資や経営管理のスキルが必要であり、リスクも伴います。
独立を考える際には、事前の市場調査やビジネスプランの作成を行うなど、周到に準備してチャレンジしましょう。

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職種を変える

薬局で働く薬剤師が職種を変えることは、年収アップのひとつの方法です。
医薬品開発の分野である治験関連業務や製薬会社の営業職であるMRなど、異なる分野に転職することで、収入が増える可能性があります。

これらの職種は、薬剤師としての知識と経験を活かしながら、新たなスキルを習得できる魅力があります。また、業界の知識が深まることで、将来的なキャリアの幅も広がります。転職は大きな決断ですが、計画的に進めることで成功につながります。

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MR(Medical Representative)になる

MR(Medical Representative)は、薬剤師関連の仕事のなかでも年収アップが期待できる職種です。
MRは、医療機関を訪問し、医薬品の情報提供や販売促進を行う製薬会社における営業職で、専門知識とともに高いコミュニケーション能力が求められます。
製薬会社によってはインセンティブ制度があり、業績に応じた報酬が得られるため、やりがいと収入の両面でメリットがあります。

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臨床開発モニター(CRA)になる

臨床開発モニター(CRA)も、薬剤師が転職によって年収アップすることが期待できる職種です。
CRAは、臨床試験の進行を管理・監督する仕事で、製薬会社やCRO(開発業務委託機関)がおもな勤務場所となります。薬剤師としての知識と、治験の流れ全体を見渡してスムーズに業務を進めていくマネジメント能力が必要となります。医師や看護師、被験者とのコミュニケーション能力も必要となる、責任の重い仕事ですが、そのぶん高収入も期待できます。

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薬剤師で年収800万円稼ぐには

薬剤師の平均年収徹底解説!年代別・都道府県別・業種別・雇用形態別の画像8

年収800万円は、薬剤師として勤務しながら稼ぐことが可能な金額です。50代男性の平均年収が797万円であることからわかるように、薬剤師として順調に昇進していけば到達できます。
ただ、平社員のままでは難しいため、役職に就くためのプラスアルファの努力が必要となります。

まず、自分が働いている職場で、管理職はどのくらいの給与で、どのくらい管理職になれる可能性があるかを見極めましょう。
もしこのまま昇進すれば年収800万円に到達できそうであれば、スキルを磨きながら昇進のチャンスをつかむことが大切になります。

もし、現在の職場で年収800万円が難しそうならば、転職も視野に入れましょう。
管理薬剤師や薬局長の求人に応募するためには、日ごろから準備しておくことが必要です。
また、都市部よりも地方や離島などのへき地のほうが年収は高くなります。もし事情が許すならば、そのような地域への転職を考えることも年収アップには有効です。

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薬剤師で年収1,000万円稼ぐには

薬剤師の平均年収徹底解説!年代別・都道府県別・業種別・雇用形態別の画像9

一般的に「高年収」というと、年収1000万円を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ただ、薬剤師の場合は、普通に薬局に勤務しているだけでは年収1000万円に到達することは難しいのが実情です。

薬剤師として年収1000万円が期待できる職種としては、製薬会社の研究職やMRがあります。ただ、どちらも求人が少なく、就職・転職するハードルが高いので、チャレンジする際には、早いうちからきちんと準備しておく必要があります。

そのほかに年収1000万円の可能性があるのは、自分で薬局を開業することです。リスクはありますが、そのぶん成功したときのリターンも大きくなります。薬局の開業には、薬や調剤業務に関する知識に加えて、経営の能力が必須となります。経営スキルが高い人にとっては、薬局経営は薬剤師としての可能性を広げ、収入アップにもつながるでしょう。

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薬剤師で年収2,000万円稼げる?

薬剤師の平均年収徹底解説!年代別・都道府県別・業種別・雇用形態別の画像10

薬剤師として年収2000万円稼ぐことは率直にいうと難しいでしょう。
年収2000万円に到達しようと思うならば、薬剤師という肩書きを持ちながら、それにとどまらない幅広い事業を展開していくことが必要となります。

たとえば、自分で経営する薬局をチェーン展開して、店舗を増やしていくという方法が考えられます。
また、薬局が入る建物をビルにしてそこから家賃収入を得る、薬や薬局経営に関するコンサルタントとしても活動して、収入のルートを増やすといった方法もあるでしょう。
年収2000万円をめざすならば、広い視野をもって、さまざまな可能性を探っていきましょう。

まとめ

薬剤師の平均年収徹底解説!年代別・都道府県別・業種別・雇用形態別の画像11

薬剤師の平均年収は583.4万円ですが、働く地域や雇用形態、勤め先によって、年収に大きな差があります。
資格職である薬剤師は、転職によってキャリアアップ、収入アップが可能です。この機会に、最終的に目指したい年収やキャリアプランをもとに、薬剤師としての働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

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薬剤師コラム編集部

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