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10秒でわかる薬剤師ニュース一包化

更新日: 2018年8月22日

薬剤師だけでは限界?減薬アプローチのリアル

薬剤師だけでは限界?減薬アプローチのリアルの画像

「ポリファーマシー対策・減薬アプローチ」に関連する記事やニュースを10秒でわかるようにまとめました。
2018年度調剤報酬改定で「服用薬剤調整支援料」が新設され、薬剤師による減薬アプローチにますます注目が集まっています。

ポリファーマシーに関するまとめ記事はこちら

(参考)厚生労働省【令和2年度診療報酬改定について】 

NEWS

<10 秒でわかる要約!>
算定が難しいとの懸念があった、服用薬剤調整支援料については薬局からの処方医への働きかけによって算定できます。
服用薬剤調整支援料(調整支援料)は、患者の服薬アドヒアランス及び副作用の可能性等を検討したうえで、処方医に減薬の提案を行い、その結果処方される内服薬が減少した場合に算定。 多剤投与に伴うポリファーマシー対策が課題になっている折、薬剤師からの提案で減薬を実現する項目が調剤報酬に設けられたことは画期的です。

薬剤師コラム│薬剤師業界が変わる!2018年度調剤報酬改定

<10 秒でわかる要約!>
国立長寿医療研究センター・薬剤部 溝神文博氏が院内に多職種による高齢者薬物療法適正化チームを設置し、入院時持参薬が6剤を超える65歳以上の患者に週1回カンファレンスで検討を実施。薬物治療の影響を最適化、不必要な薬剤の削減を目的とした処方の見直しを図り、処方医にフィードバックなど行った。
医師を含むチームの働きかけであっても、処方提案の採択率は全体で62%に留まる状況がポリファーマシー対策の難しさを表している。

2018年5月31日(木)配信薬局新聞

薬剤師の声

薬剤師だけでは限界?減薬アプローチのリアル 薬剤師の声1

「紹介元の処方だから、削除してもらえない。」
「患者に対して啓蒙していかない限り、出しすぎは減らないと思う。」

m3.comの薬剤師会員向けに『ポリファーマシー対策』についてアンケートを行った結果、重要な問題であるという回答が8割を超えました。
一方で、「減薬アプローチの50%以上が減薬につながっている」は全体の2割にとどまっており、アプローチが即減薬につながっているわけではない現状がわかりました。

<アンケート概要>

「ポリファーマシー対策」に関する意見

「高齢者の薬の出しすぎは今に始まった事では無い。医者がどうこう、薬剤師がどうこうでは無く、患者に対して薬についての啓蒙していかない限り、出しすぎは減らないと思う。」
「疑わしいと思われる薬は積極的に照会していきたい。」
「「対処療法だよ?EBMなんて皆無だよ、そのお薬」っていう事実をお伝えしていく努力は必要だろうと思う。」
「海外では医原病と言って、治療薬による副作用を軽減するための処方内容が問題視されている。高齢者の処方薬剤内容を見直しながら、医師に減薬を提案しているが、概ね同意される。」
「持参薬をもって入院された時に、患者様は病院に罹るたびに薬が増えた。できることなら減らしてほしいと大半の方は言われる」
「紹介元の処方だからという理由だけで、削除してもらえない。色々なしがらみがある様子。」
「高齢者から積極的に安心感を奪うわけにはいきません。医師も出しすぎですね。安心薬を出すことで評判を落としたくないようです。」
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