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服薬指導に役立つ、妊婦と薬の話

更新日: 2026年8月5日 りーこ

妊婦の便秘に酸化マグネシウムでいい?ピコスル等への切り替え基準は?

【この薬って禁忌?】服薬指導に役立つ、妊婦と薬の話のメイン画像
☞この記事に登場する主な薬剤と成分
  • 酸化マグネシウム
  • ピコスルファートナトリウム
  • マクロゴール
  • エロビキシバット
  • ルビプロストン
  • 鉄剤
  • ヒマシ油

妊娠中の便秘は、頻度の高いマイナートラブルのひとつです。妊娠初期から分娩後まで続きやすく、「お腹が張ってつらい」「妊娠中に下剤を飲んでもいいの?」といった相談は、よく耳にするのではないでしょうか。

妊婦の便秘は、生活指導だけでは改善しきれないことも少なくありません。一方で、下剤のなかには妊娠中に使いにくいもの、添付文書上では禁忌とされるものもあり、薬剤師として「どこまでが安全域なのか」を整理しておくことが求められます。

本記事では、妊娠中に便秘が起こりやすい背景を確認したうえで、第一選択とされる酸化マグネシウムの使い方と注意点、そして刺激性下剤や新規便秘症治療薬・OTCとの線引きを、服薬指導の視点から解説します。

妊婦の便秘が頑固なのはなぜ?解剖学的要因とは?

妊婦の便秘に酸化マグネシウムでいい?ピコスル等への切り替え基準は?の画像1

妊娠中の便秘には、複数の要因が絡み合っています。最大の要因は、妊娠を維持するために分泌が増加するプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

このホルモンには平滑筋の収縮を抑える作用があるため、腸の蠕動運動が低下し、腸管内での水分吸収が進んで便が硬くなります。

さらに妊娠後期になると、大きくなった子宮が腸を物理的に圧迫し、排便を妨げます。加えて、つわりによる水分・食事量の減少や、運動不足も便秘を助長します。

また、妊婦によく処方される鉄剤の副作用として便秘が現れるケースも多いため、併用薬の確認は欠かせません。

治療の土台は、水分・食物繊維の摂取や適度な運動といった生活指導ですが、改善に乏しい場合は無理に我慢せず、安全性の高い薬物療法を検討することが一般的です。

酸化マグネシウムはなぜ妊婦に安全?「吸収されない」からこそのメリットと注意点

妊婦の便秘に酸化マグネシウムでいい?ピコスル等への切り替え基準は?の画像2

妊娠中の便秘に対する薬物療法で、まず候補となるのが浸透圧性下剤の酸化マグネシウムです。腸管内の浸透圧を高めて水分を保持し、便を軟らかくして排便を促します。

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りーこ
りーこ

総合病院勤務の中堅薬剤師。妊婦さん、授乳婦さんが薬に対して不安を感じている原因は薬剤師側も妊婦授乳婦の薬物療法への知識や関わり方が分からず、服薬指導に自信がないからではないかと感じ、妊婦授乳婦の薬物療法について発信を開始。 経験を活かしてinstagramの投稿を続けることで薬剤師の皆さんの妊婦授乳婦の服薬指導への苦手意識がなくなれば、その薬剤師が関わる妊婦さんや授乳婦さんの不安も減ることを願っています。Instagram:https://www.instagram.com/ph_riiko_gram/

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