1. 薬剤師トップ
  2. 薬剤師コラム・特集
  3. 服薬指導に役立つ、妊婦と薬の話
  4. 授乳中の服薬指導!カロナール・ロキソニンの根拠

服薬指導に役立つ、妊婦と薬の話

更新日: 2026年9月11日 りーこ

添付文書改訂後の新常識!授乳中カロナール・ロキソニン服薬指導

【この薬って禁忌?】服薬指導に役立つ、妊婦と薬の話のメイン画像

母乳育児中のお母さんから「痛み止めを飲んだら、母乳はあげないほうがいいですか」と質問された経験はないでしょうか。解熱鎮痛薬は、母乳育児中の相談が特に多い薬です。

しかも添付文書の文言と国立成育医療研究センターやLactMedなどの評価とでは、受ける印象が大きく異なります。

今回のコラムでは、アセトアミノフェン(カロナール)とロキソプロフェン(ロキソニン)を軸に、母乳育児中の使用をどう考え、患者さんにどう伝えるかを整理します。

乳汁移行=授乳NGではない!添付文書「9.6 授乳婦」の読み解き方

添付文書だけで母乳育児中の薬剤の使用の可否は判断できるか?

母乳育児中の薬剤の使用は、添付文書の記載だけで可否を評価するのが難しいところです。

以前の添付文書では「やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること」という表現が広く使われ、その根拠の多くは「乳汁中への移行が報告されている」という事実のみでした。

しかし判断の軸になるのは、乳汁中に移行するかどうかではなく、曝露した児に有害事象がみられなかったかどうかです。多くの薬は少量でも乳汁へ移行するため、移行の報告だけでは児への影響までは分かりません。

この点は2019年4月適用の記載要領で見直され、妊婦と授乳婦の項が「9.5 妊婦」「9.6 授乳婦」に分かれました。

乳汁移行の報告だけを理由に授乳中止を求めず、有益性とリスクを踏まえて判断する記載へ変わっています。

「ロキソニン錠60mg」の添付文書も、「治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること」とし、根拠は動物実験(ラット)での乳汁移行です。

「カロナール錠」も同様です。

評価の鍵は「RID」と「児の有害事象」!アセトアミノフェンが第一選択となる理由

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

りーこの画像

りーこ
りーこ

総合病院勤務の中堅薬剤師。妊婦さん、授乳婦さんが薬に対して不安を感じている原因は薬剤師側も妊婦授乳婦の薬物療法への知識や関わり方が分からず、服薬指導に自信がないからではないかと感じ、妊婦授乳婦の薬物療法について発信を開始。 経験を活かしてinstagramの投稿を続けることで薬剤師の皆さんの妊婦授乳婦の服薬指導への苦手意識がなくなれば、その薬剤師が関わる妊婦さんや授乳婦さんの不安も減ることを願っています。Instagram:https://www.instagram.com/ph_riiko_gram/

キーワード一覧

服薬指導に役立つ、妊婦と薬の話

この記事の関連記事

この記事に関連するクイズ

アクセス数ランキング

新着一覧

28万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 電子処方箋 服薬指導 医療過誤・ヒヤリハット 薬局経営 オンライン服薬指導 OTC医薬品 薬剤師インタビュー