論文発表なしで取れる、プライマリ・ケア認定薬剤師について超丁寧解説!
プライマリ・ケアとは「身近で、なんでも相談できる総合的な医療」のことです。プライマリ・ケア認定薬剤師は、認定資格の中でも、勤務歴や論文・学会発表の条件がなく小さな薬局やドラッグストア等の薬剤師でも目指しやすい資格になっています。この記事では、プライマリ・ケア認定薬剤師の役割、メリット、更新の流れなどについて解説します。
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プライマリ・ケア認定薬剤師とは?その役割も解説
「プライマリ・ケア認定薬剤師」は、一般社団法人日本プライマリ・ケア連合学会による認定です。「プライマリ・ケア」とは、「身近で、なんでも相談できる総合的な医療」のことを指します。風邪やインフルエンザをはじめ、頭痛、花粉症、糖尿病、脳梗塞、がん、老衰…など患者が日常的に、あるいは人生の中で抱くさまざまな問題に対して、総合的に対応できる、時にはより高度な専門家と連携しながら解決に当たれる、そんな知識や技能、態度を身に着けた薬剤師を目指す認定です。
1つの特定の疾患・領域に対する認定資格というよりも、幅広い知識や対応力を示すもので、特に地域医療のなかで多職種と連携する際に真価を発揮します。数ある認定資格の中でも、勤務歴や論文・学会発表の条件がないため、小さな薬局やドラッグストア等の薬剤師でも目指しやすい認定と言えます。
プライマリ・ケア認定薬剤師を取得するメリット・強み
プライマリ・ケアの実践には、地域での取り組みや多職種との連携が必須です。そのため、プライマリ・ケア連合学会には薬剤師だけでなく医師、歯科医師、看護師、介護職など多くの職種が所属しており、多職種が連携、協働して地域・社会を支えていく意識が根付いています。
この認定を取得する課程では、薬学的な知識だけでなく、精神的・社会的に患者を支えていく観点も身につきます。これによって、多職種連携や在宅医療を含めた地域医療の実践において、薬剤師がチーム医療の一員としてその知識や技能を活かし、存在感を発揮していくことができます。
「プライマリ・ケア認定薬剤師」は、こんな人向け
幅広い分野・領域の知識を身につけたい
多職種と連携して地域医療を支える薬剤師になりたい
勤務歴や論文・学会発表などの条件が厳しくない認定を目指したい
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 |
---|---|---|---|
多分野 | 3年毎 | - | 取得時 |
論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
- | - | 更新時 | ◎ |
プライマリ・ケア認定薬剤師の詳細
認定団体:一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
申請に必要な資格:薬剤師の国家資格
(初回取得時、更新時に必要な単位や条件)
初回取得時 | 更新時 | |
---|---|---|
必要単位 | 4年以内に 50単位 ※学会関連単位 30以上 |
3年間で 30単位 ※学会関連単位が 20単位以上 |
勤務歴の 条件 |
なし | なし |
試験の 有無 |
筆記試験あり | なし |
論文発表 | 不要 | 不要 |
学会発表 | 不要 | 不要 |
症例報告 | 不要 | 事例報告 5件 ※活動報告含む |
推薦状 | 不要 | 不要 |
かかる 費用 |
・審査料 本会員 10,000円 非会員 15,000円 ・登録料 10,000円 ※試験合格者のみ |
・審査料 |