丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

更新日: 2021年4月23日 薬剤師コラム編集部

薬物療法専門薬剤師とは?取得方法とメリット

丁寧解説! 認定薬剤師のメイン画像1

薬物療法専門薬剤師とは?資格の概要や役割、認定団体、取得メリット、試験や論文・学会発表の有無といった取得方法や取得にかかる費用から難易度、更新情報、参考書までわかりやすく解説します。

薬物療法専門薬剤師とは?その役割も解説

「薬物療法専門薬剤師」は、一般社団法人日本医療薬学会による認定です。
1つの特定の疾患・領域に対する認定資格というよりも、様々な疾患の薬物療法を熟知し、現場で活躍している薬剤師に対するものです。豊富な現場経験や臨床能力だけでなく、研究能力も求められます。地域の高度な薬物治療を牽引する薬剤師に対する認定です。

認定を取得するメリット・強み

この認定を取得する課程では、薬学的な知識だけでなく、他の医療従事者との連携や患者さんとの接し方などコミュニケーションについても学びます。退院時指導など、病院と地域とのつながりを持つ薬剤師として認められます。
また、業務の中で気づいた臨床疑問を解決する研究の手法を身につけ、臨床も研究も第一線で行う薬剤師になることができます。

「薬物療法専門薬剤師」は、こんな人向け

幅広い分野・領域の知識を身につけたい
地域の高度薬物治療のジェネラリストとして活躍する薬剤師になりたい
臨床だけではなく、研究もしっかりやりたい

領域 更新年 勤務歴 試験 論文 学会 症例報告 薬局薬剤師
4領域以上(取得時) 5年ごと 5年以上 取得時1) 1報2) 2回2) 取得時 更新時

1) 所持している認定資格によって、試験が免除される場合もある
2) 論文と学会発表は、いずれかで可

薬物療法専門薬剤師の詳細

認定団体:一般社団法人日本医療薬学会
申請に必要な資格:
①日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格と見識を備えている
②薬剤師としての実務経験を5年以上
③申請時において、引き続き5年以上継続して日本医療薬学会会員
④「日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師」
「日本病院薬剤師会日病薬病院薬学認定薬剤師」
「日本薬剤師会生涯学習支援システム(JPALS)クリニカルラダー5以上」
上記いずれかの認定を受けていること。

(初回取得時、更新時に必要な単位や条件)

初回取得時 更新時
必要単位 5年以内に
50単位
(受講必須の研修あり)
5年間で
50単位
(受講必須の研修あり)
勤務歴の
条件
5年以上 なし
試験の
有無
筆記試験あり なし
論文発表 筆頭著者1報

(学会といずれか)
不要
学会発表 2題

(うち1つは学会関連の 年会での発表者)
不要
症例報告 50症例

(16領域のうち4領域以上)
20症例
推薦状 不要 不要
かかる
費用
・認定審査料 11,000円

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

糖尿病 調剤報酬改定 派遣薬剤師 薬局経営 年収・待遇 研修認定薬剤師資格 薬剤師会 プライマリ・ケア プロブレム 専門・認定薬剤師資格