公認スポーツファーマシストとは?取得方法とメリット
公認スポーツファーマシストとは?資格の概要、認定団体、取得メリット、役割、試験や論文・学会発表の有無といった取得方法や取得にかかる費用、更新情報、参考書、難易度までわかりやすく解説します。
公認スポーツファーマシストとは?その役割も解説
「公認スポーツファーマシスト」は、公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)による認定です。
最大の特徴は、患者ではなくスポーツ選手という、「特に病気を持っていない人に対してもはたらきかけることがよくある」ことです。使う薬やサプリメントの中に、ドーピングの禁止物質が入っていないか?という相談に対応したり、薬局の外に出て競技団体や学校・地域に向けての啓発活動を行ったり、幅広い活躍の場があります。
数ある認定資格の中でも、勤務歴や論文・学会発表の条件がないため、小さな薬局やドラッグストア等の薬剤師でも目指しやすい認定と言えます。
年齢制限もなく、例年7月ごろに開催される基礎講習会の時点で薬剤師免許をもっていることが条件になるので、新卒の薬剤師でも取得できます。
認定を取得するメリット・強み
医薬品だけでなく、サプリメント・食品にも詳しくなれるので、服薬指導に限らず市販薬やサプリメント、食品など一般用の商品を提案する際の情報提供も充実します。
薬局の外でも活躍したい薬剤師にとっては、認定を持っていることが地域の人に働きかけるきっかけになります(例:学校でアンチ・ドーピングをテーマに、医薬品の使用に関する情報提供や啓発活動を行うなど、学校薬剤師の活動に幅を持たせることもできる)。
「公認スポーツファーマシスト」は、こんな人向け
スポーツが好きだ
薬局の外に出て活躍したい、健康な人にもはたらきかけたい
勤務歴や論文・学会発表などの条件が厳しくない認定を目指したい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
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多分野 | 4年ごと | - | Web試験 | - | - | - | ◎ |
公認スポーツファーマシストの詳細
認定団体:公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)
申請に必要な資格:
1.薬剤師の国家資格
2.必要要件: メール受信・eラーニングによる講習を受講できる
パソコン・インターネット回線の所有
(スマートフォンのみでは不可)
(初回取得時、更新時に必要な単位や条件)
初回取得時 | 更新時 | |
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必要単位 | 基礎講習会と実務講習会両方を受講 ・基礎講習会(2021年はeラーニング、通常は実地) ・実務講習会(eラーニング) |
(認定1-3年目) ・実務講習会を受講(eラーニング) (認定4年目) ・基礎講習会と実務講習会両方を受講 |
勤務歴の 条件 |
なし | なし |
試験の 有無 |
あり | あり |
論文発表 | 不要 | 不要 |
学会発表 | 不要 | 不要 |
症例報告 | 不要 | なし |
推薦状 | 不要 | 不要 |
かかる 費用 |
講習受講料:7,600円 |