日本臨床薬理学会認定薬剤師とは?取得方法とメリット
日本臨床薬理学会認定薬剤師とは?その役割も解説
「日本臨床薬理学会認定薬剤師(BCCP)」は、一般社団法人日本臨床薬理学会(JSCPT)による認定です。臨床薬理学の知識をもとに、患者に対する薬物治療の個別化と至適化を行う役割を担います。
特に、疾患や使用する医薬品の特性により、その投与量と投与方法について、より慎重に配慮して設定する役割が重要となっています。
上位の認定として、「日本臨床薬理学会指導薬剤師」があります。
また、JSCPTでは学会誌「臨床薬理」を発行しており、そちらへの投稿や、学術集会での発表を行う環境も整っています。
さらに、認定薬剤師の中には、特定臨床研究の技術専門員の依頼を受けることが可能な方もいます。 これは臨床研究の審査において必須のポジションで、認定臨床研究審査委員会からの依頼を受け、評価書を用いて科学的観点から意見を述べる役割を務めます。
認定を取得するメリット・強み
この認定を取得する過程では、日本臨床薬理学会学術総会への参加が必須です。この学会は薬剤師だけでなく、医師も参加しています。そのため、それぞれの職種から見た臨床薬理学を学ぶことで、チーム医療の質を高める知識や技術を身につけることができます。
また、臨床と同時に研究についても活発に行うため、臨床薬理学について新たな知見を導き、プロフェッショナルとしてより成長できます。
認定者については、特定臨床研究の技術専門員の依頼を受けられるかどうかも含めて、氏名と所属先が当学会サイトに掲載されます。
「日本臨床薬理学会認定薬剤師(BCCP)」は、こんな人向け
臨床薬理学の知識をもって患者さんに適切な薬物治療を実践したい気持ちが強い
臨床薬理学を深く学びたい
臨床だけでなく、研究もしっかり行いたい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
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多分野 | 5年ごと | あり | 認定時 | 認定時 | 認定時 | なし | ○ |
日本臨床薬理学会定薬剤師の詳細
認定団体:一般社団法人 日本臨床薬理学会(JSCPT)
申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格
- 薬剤師として5年以上の実務経験
- 申請する時点で日本臨床薬理学会の会員を3年継続していること
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
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必要単位 | なし 研修施設における2年以上の研修修了 申請前3年以内に指定の学術総会、 講習会へ4回以上の参加 |
5年間で50単位 指定の学術総会への参加必須 |
勤務歴の条件 | なし | なし |
試験の有無 | 筆記・面接試験あり | なし |
論文発表 | 1編(筆頭著者1回以上) | 不要 |
学会発表 | 3回(発表者1回以上) | 不要 |
症例報告 | 不要 | 不要 |
推薦状 | 必要(研修を受けた指導医・指導 薬剤師のもの) |
不要 |
かかる費用 |