小児薬物療法認定薬剤師とは?取得方法とメリット
小児薬物療法認定薬剤師とは?その役割も解説
「小児薬物療法認定薬剤師」は、公益財団法人日本薬剤師研修センターと日本小児臨床薬理学会による認定です。
小児科領域において、医薬品に関わる専門的立場から医療チームの一員として、小児薬物療法に参画するための能力と適性を備え、さらに患児とその保護者等に対して適切な指導や助言、教育を行うことができる薬剤師の養成を目的としています。
認定を取得するメリット・強み
小児科領域に関わる特徴として、「患者である子どもは、その成長を見据えた長期的な支援が必要」「患者だけでなく保護者など患者周辺の支援者の支援も必須」という点があります。
子どもの病気のことを他人に知られたくない、または周囲に相談できる相手がいないなど、悩む保護者も少なくありません。そういった方々へのサポートも、認定取得にあたり専門的な知識と技能を持って対応できるようになります。
「小児薬物療法認定薬剤師」は、こんな人向け
小児の薬物療法に関わっている、今後も積極的に関わりたい
子供を含め人と接するのが特に好きである
学会や論文発表の条件の厳しくない認定を目指したい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
小児 | 3年ごと | あり | 認定時 | なし | なし | 1回目更新時 | ○ |
小児薬物療法認定薬剤師の詳細
認定団体:日本薬剤師研修センター、日本小児臨床薬理学会
認定申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格
- 申込時点で保険薬局や病院に3年以上勤務し、現に保険薬局や病院へ勤務していること
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
---|---|---|
必要単位 | なし 小児薬物療法研修会への参加 (配信講義、講義40時間程度) 試験に合格した年の末日までに 日本小児臨床薬理学会学術集会に参加 |
・1回目の更新 3年間で30単位以上(毎年5単位以上) ・2回目以降の更新 3年間で20単位以上(毎年3単位以上) 日本小児臨床薬理学会学術集会への 参加と単位取得が必須 |
勤務歴の条件 | あり | 1回目の更新:あり 2回目以降の更新:なし |
試験の有無 | 筆記試験あり | なし |
論文発表 | なし | なし |
学会発表 | なし | なし |
症例報告 | 不要 |
・1回目の更新 必要(業務実績報告:毎年3報以上) ・2回目の更新以降:不要 |
推薦状 | 学会へ要お問い合わせ | 学会へ要お問い合わせ |
かかる費用 |