日本褥瘡学会認定師とは?取得方法とメリット
日本褥瘡学会認定師とは?その役割も解説
「日本褥瘡学会認定師」は、日本褥瘡学会による認定です。褥瘡に関する予防、医療を実施するための適切な知識・技術を持ち、褥瘡医療の水準を向上させ、国⺠の福祉に貢献することを⽬的としています。
薬剤師、医師、看護師(准看護師を除く)、医師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士が取得することができます。
褥瘡は昔から「床ずれ」と呼ばれ、患者の病状が悪化して寝たきりになると発症するため、治すことは難しいとされてきました。ただし近年における褥瘡に関する研究の発展は目覚ましく、予防や治療が可能となってきています。当認定では、その予防と治療を含めた管理について、専門的知識・技術を身に着け、実践することが求められています。
なお、同学会で在宅医療における認定として、「日本褥瘡学会在宅褥瘡予防・管理師」があります。
認定を取得するメリット・強み
病院などの医療施設では、多職種がそれぞれの専門的視点を持って、入院患者の褥瘡の治療や予防に関わります。
薬剤師がこの認定を取得することで、褥瘡治療薬・創傷被覆材の適切な選択や使用方法に加え、薬効の評価や副作用情報について専門的に判断・提案する形で、褥瘡の治療・予防に大きく貢献することができます。
認定を取得すると、学会ホームページに氏名と都道府県、資格が記載され、褥瘡治療に詳しい薬剤師として外部の方々にも認知されます。
「日本褥瘡学会認定師」は、こんな人向け
褥瘡治療・予防に関わっている、より深く関わりたい
論文・学会発表にも挑戦したい
専門性を活かして多職種との連携をよりよくしたい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
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褥瘡 | 5年ごと | あり | なし | なし | なし | 認定時 | ○ |
日本褥瘡学会認定師の詳細
認定団体:日本褥瘡学会
認定申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格(免許取得後4年以上経過)
- 日本褥瘡学会会員を申請期間最終日時点で4年以上継続していること
- 褥瘡治療に4年以上携わっていること
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
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必要単位 | 必須のセミナーあり | 5年間で80点以上 (年間10点以上) |
勤務歴の条件 | あり | なし |
試験の有無 | なし | なし |
論文発表 | 必須ではないが、症例に繰入可 (筆頭著者のみ) |
必須ではないが、業績点数に繰入可 (筆頭著者のみ) |
学会発表 | 必須ではないが、症例に繰入可 (筆頭発表者のみ) |
必須ではないが、業績点数に繰入可 (筆頭発表者のみ) |
症例報告 | 必要(10症例) | 不要 |
推薦状 | 不要 | 不要 |
かかる費用 |