丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

更新日: 2022年9月11日 薬剤師コラム編集部

日本褥瘡学会認定師とは?取得方法とメリット

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日本褥瘡学会認定師とは?その役割も解説

「日本褥瘡学会認定師」は、日本褥瘡学会による認定です。褥瘡に関する予防、医療を実施するための適切な知識・技術を持ち、褥瘡医療の水準を向上させ、国⺠の福祉に貢献することを⽬的としています。

薬剤師、医師、看護師(准看護師を除く)、医師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士が取得することができます。

褥瘡は昔から「床ずれ」と呼ばれ、患者の病状が悪化して寝たきりになると発症するため、治すことは難しいとされてきました。ただし近年における褥瘡に関する研究の発展は目覚ましく、予防や治療が可能となってきています。当認定では、その予防と治療を含めた管理について、専門的知識・技術を身に着け、実践することが求められています。
なお、同学会で在宅医療における認定として、「日本褥瘡学会在宅褥瘡予防・管理師」があります。

認定を取得するメリット・強み

病院などの医療施設では、多職種がそれぞれの専門的視点を持って、入院患者の褥瘡の治療や予防に関わります。
薬剤師がこの認定を取得することで、褥瘡治療薬・創傷被覆材の適切な選択や使用方法に加え、薬効の評価や副作用情報について専門的に判断・提案する形で、褥瘡の治療・予防に大きく貢献することができます。
認定を取得すると、学会ホームページに氏名と都道府県、資格が記載され、褥瘡治療に詳しい薬剤師として外部の方々にも認知されます。

「日本褥瘡学会認定師」は、こんな人向け

褥瘡治療・予防に関わっている、より深く関わりたい
論文・学会発表にも挑戦したい
専門性を活かして多職種との連携をよりよくしたい

難易度

領域 更新年 勤務歴 試験 論文 学会 症例報告 薬局薬剤師
褥瘡 5年ごと あり なし なし なし 認定時

日本褥瘡学会認定師の詳細

認定団体:日本褥瘡学会

認定申請に必要な資格:

  1. 薬剤師の国家資格(免許取得後4年以上経過)
  2. 日本褥瘡学会会員を申請期間最終日時点で4年以上継続していること
  3. 褥瘡治療に4年以上携わっていること

認定時、更新時に必要な単位や条件

認定時 更新時
必要単位 必須のセミナーあり 5年間で80点以上
(年間10点以上)
勤務歴の条件 あり なし
試験の有無 なし なし
論文発表 必須ではないが、症例に繰入可
(筆頭著者のみ)
必須ではないが、業績点数に繰入可
(筆頭著者のみ)
学会発表 必須ではないが、症例に繰入可
(筆頭発表者のみ)
必須ではないが、業績点数に繰入可
(筆頭発表者のみ)
症例報告 必要(10症例) 不要
推薦状 不要 不要
かかる費用

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薬剤師コラム編集部

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