丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

更新日: 2022年11月27日 薬剤師コラム編集部

循環器病予防療養指導士とは?取得方法とメリット

循環器病予防療養指導士とは?取得方法とメリット メインの画像1

循環器病予防療養指導士とは?その役割も解説

「循環器病予防療養指導士」は、日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会の4学会による認定です。対象となる職種は薬剤師の他に、保健師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、公認心理師、臨床心理士、医療心理士、健康運動指導士です。

この認定は、循環器病の主な原因である高血圧や脂質異常症といった、生活習慣病の改善・予防およびその他の危険因子の管理に関する療養指導を行い、循環器病の予防や病態改善を図ることを目的としています。

この資格を取得し、更新することで確かな知識と経験を身につけ、臨床において医師の指示のもと多職種連携の一員として、または健康管理・保健指導の場など、さまざまな場面で対象者・患者に適した助言・指導を行うことで、国民の健康の増進に貢献します。

認定を取得するメリット・強み

認定を取得する過程で、高血圧や脂質異常症、循環器疾患の専門知識だけでなく、保健指導の技能も身につけることができます。運動療法や食事療法、患者への心理的働きかけなど、他の職種の技能についても学ぶため、多職種で連携して一人の患者さんを支援する際に役立ちます。

なお、この認定は病院ではもちろんのこと、薬局や在宅療養でも応用することができます。かかりつけ薬剤師として服薬指導および服薬フォローを行っていくなかで、長期間にわたる降圧治療や、併発する心不全など循環器疾患の発見、病状の変化などに寄り添い、療養を支援するという形で活かすことのできる認定です。

認定を取得すると、希望により認定公式サイトの指導士名簿に氏名と所属先を掲載することができます。また、氏名のみの掲載を選択することも可能です。

「循環器病予防療養指導士」は、こんな人向け

生活習慣病患者の支援により深く関わりたい
チーム医療に参画したい、または参画している
実践型の認定を取得したい

難易度

領域 更新年 勤務歴 試験 論文 学会 症例報告 薬局薬剤師
循環器 5年ごと あり 認定時 なし なし 認定時
/更新時

循環器病予防療養指導士の詳細

認定団体:日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会

認定申請に必要な資格:

  1. 薬剤師の国家資格
  2. 日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会いずれかの学会の会員(試験を受ける前年の3月31日までに入会していること)
  3. 申請日までの10年間で実務経験3年以上

認定時、更新時に必要な単位や条件

認定時 更新時
必要単位 5年間で30単位以上
必須の学会参加あり
5年間で30単位以上
必須の学会参加あり
勤務歴の条件 あり あり
試験の有無 試験あり なし
論文発表 不要 単位に繰入可能
学会発表 不要 単位に繰入可能
症例報告 必要 活動実績報告が必要     
推薦状 必要 不要
かかる費用

すべてのコラムを読むにはm3.com に会員登録(無料)が必要です

こちらもおすすめ

薬剤師コラム編集部の画像

薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
m3.com薬剤師会員への意識調査まとめや、日本・世界で活躍する薬剤師へのインタビュー、地域医療に取り組む医療機関紹介など、薬剤師の仕事やキャリアに役立つ情報をお届けしています。

キーワード一覧

丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

この記事の関連記事

アクセス数ランキング

新着一覧

26万人以上の薬剤師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト。会員登録は【無料】です。

薬剤師がm3.comに登録するメリットの画像

m3.com会員としてログインする

m3.comすべてのサービス・機能をご利用いただくには、m3.com会員登録が必要です。

注目のキーワード

キャリア 医薬品情報・DI 調剤報酬改定 薬物療法・作用機序 服薬指導 年収・待遇 研修認定薬剤師資格 薬剤師会 プライマリ・ケア 専門・認定薬剤師資格