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丁寧解説! 認定・専門薬剤師のすべて

更新日: 2023年2月24日 薬剤師コラム編集部

ICD(インフェクションコントロールドクター)とは?取得方法とメリット

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ICD(インフェクションコントロールドクター)とは?その役割も解説

「ICD(Infection Control Doctor:インフェクションコントロールドクター)」は、ICD制度協議会による認定です。

病院内での感染制御のエキスパートを養成・認定すべく、1999年に6つの学会が集まってICD制度協議会が発足し、スタートしました。ICD制度協議会は、現在は29の学会・研究会により組織されています。

ICD(インフェクションコントロールドクター)になる条件は、医師であること、もしくは感染症関連分野のPhD(ドクター)の学位を有していること(職種不問)です。
ICDは以下の役割を果たします。

  • 病院感染の実態調査(サーベイランス)
  • 病院感染対策の立案と実施
  • 対策の評価および対策の見直し
  • 職員の教育・啓発
  • 病院感染多発(アウトブレーク)時の対応
  • 伝染性感染症発症時の対応

ICDは、学会活動や研修会などを通じて、感染制御に関する最新の専門的知識と情報を得て、そのレベルを維持向上させていく義務があります。

認定を取得するメリット・強み

ICDを取得することで、病院内における感染対策のリーダー的存在として認められます。

薬剤師をはじめ、医師以外の医療従事者がICDの認定を取得するには、感染症領域において博士課程を修了する必要があるため、臨床現場における感染制御についての第一人者として、非常に希少価値があります。

博士課程修了後に病院に就職し、感染制御に携わっている場合は、ぜひ取得することをおすすめします。

「ICD」は、こんな人向け

感染制御のエキスパートになりたい
感染症分野において博士課程を修了している
研究も臨床も携わりたい

難易度

領域 更新年 勤務歴 試験 論文 学会 症例報告 薬局薬剤師
感染制御 5年ごと なし なし 認定時 認定時 不要

ICDの詳細

認定団体:

認定申請に必要な資格:

  1. 薬剤師の国家資格
  2. 博士号取得後5年以上経過していること
  3. ICD制度協議会所属の学会の会員であること(会員歴は問わない)

ICD協議会加盟学会(29学会)

  • 日本感染症学会(ID)
  • 日本歯科薬物療法学会(OP)
  • 日本環境感染学会 (EI)
  • 日本集中治療医学会(CC)
  • 日本医真菌学会(MM)
  • 日本性感染症学会(ST)
  • 日本ウイルス学会(VI)
  • 日本口腔感染症学会(OD)
  • 日本寄生虫学会(PA)
  • 日本呼吸器学会(JR)
  • 日本細菌学会(BI)
  • 日本結核・非結核性抗酸菌症学会(TB)
  • 日本化学療法学会(CT)
  • 日本有病者歯科医療学会(MC)
  • 日本小児感染症学会(PI)
  • 日本ペインクリニック学会(PC)
  • 日本外科感染症学会(SI)
  • 日本麻酔科学会(JA)
  • 日本骨・関節感染症学会(BJ)
  • 日本リウマチ学会(RH)
  • 日本臨床寄生虫学会(CP)
  • 日本病院総合診療医学会(HG)
  • 日本臨床微生物学会(CM)
  • 日本臨床検査医学会(LM)
  • 日本眼感染症学会(OI)
  • 日本神経感染症学会(NI)

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薬剤師コラム編集部

「m3.com」薬剤師コラム編集部です。
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