薬物療法指導薬剤師とは?取得方法とメリット
薬物療法指導薬剤師とは?その役割も解説
「薬物療法指導薬剤師」は、一般社団法人日本医療薬学会による認定です。
「薬物療法専門薬剤師」の上位認定で、薬物療法において高度な知識及び技能を持ち、研究活動を自ら推進でき、かつ他の薬剤師に対する指導的能力がある薬剤師が認定されます。
薬物療法専門薬剤師の養成を担う立場として、2012年に制定されました。
薬物療法専門薬剤師研修施設での薬物療法専門薬剤師の養成・指導や、医療現場の内外での教育・学術活動を行います。
認定を取得するメリット・強み
薬物療法指導薬剤師の認定を取得すると、医療薬学会のホームページに所属施設名と氏名が掲載されます。
医療薬学に関して臨床活動と研究活動の双方に高いレベルで取り組み、かつ後進の指導を行っている薬剤師であることが公表されます。
なお、同学会の認定「医療薬学指導薬剤師」との違いは、幅広い疾患への薬物療法をはじめとする豊富な臨床経験と、それらを活かした院内・院外での指導的役割に大きな比重がかけられていることです。
医療現場における薬剤師のロールモデルとして認められる存在です。
「薬物療法指導薬剤師」は、こんな人向け
医療現場において指導的役割を担っている
幅広い臨床経験に基づいて研究を行っている
後進の指導に意欲がある
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
医療薬学 | 5年ごと | あり | なし | 認定時 | 認定時 | あり | △ |
薬物療法指導薬剤師の詳細
認定団体:一般社団法人日本医療薬学会
認定申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格
- 日本医療薬学会の会員を5年以上継続していること
- 薬物療法専門薬剤師として5年以上医療現場で活動していること
- 薬物療法専門薬剤師である期間に、専門薬剤師認定取得のための薬物療法集中講義に1回以上参加していること
- 他の医学系学会の会員であること(必須ではなく、望ましい条件)
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
---|---|---|
必要単位 | 5年間で50単位以上 | 5年間で50単位以上 |
勤務歴の条件 | あり | あり |
試験の有無 | なし | なし |
論文発表 | 3編以上(うち1回は筆頭著者) 英文論文の筆頭著者1編でも可 |
単位に繰入可 |
学会発表 | 3回以上(うち1回は発表者) 国際学会の筆頭発表者1回でも可 |
単位に繰入可 |
症例報告 | 活動報告が必要 | 活動報告が必要 |
推薦状 | 不要 | 不要 |
かかる費用 |