日本臨床薬理学会認定CRCとは?取得方法とメリット
日本臨床薬理学会認定CRCとは?その役割も解説
「日本臨床薬理学会認定CRC」は、一般社団法人日本臨床薬理学会(JSCPT)による、CRCについての認定です。
社会一般の人々が、より有効かつ安全な医療技術の恩恵が受けられるように、臨床試験の適正かつ円滑な実施に貢献できる人材を育成する目的で、2003年に制定されました。
*CRC(Clinical Research Coordinator、臨床研究コーディネーター)
臨床研究の実施に必要な調整を担う専門職です。臨床研究を実施する医師、製薬企業や、被験者の支援、医療機関内の多部署との連携などを行います。
認定を取得するメリット・強み
日本臨床薬理学会認定CRCは、認定を取得・更新する過程において、継続的に業務に必要な知識や技能を学ぶため、CRCとして、絶えずスキルアップをはかることができます。
薬剤師がCRCとして治験に携わるメリットとしては、薬理学の知識をもって、患者さんや治験に参加する他の医療従事者へ、事前に起こり得る薬物作用について説明できることや、患者さんの体調の変化に的確に対応できること、治験中に起こった事象について高い精度で評価できることなどがあります。
そのため、最新の医療技術の開発を目指し、臨床研究・臨床試験・治験の現場で幅広く活躍できます。
なお、認定を取得すると、学会サイトに氏名が公開されます。
「日本臨床薬理学会認定CRC」は、こんな人向け
治験に継続的に携わっている
CRCとしての能力を高めたい
臨床能力を高めたい
難易度
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
臨床薬理学 | 5年ごと | あり | 認定時 | なし | なし | 認定時/ 更新時 |
△ |
日本臨床薬理学会認定CRCの詳細
認定団体:一般社団法人日本臨床薬理学会
認定申請に必要な資格:
- 以下のCRCとしての実務実績を有すること
(1) 専任CRCとして2年以上(専任とはCRCとして週38.75時間相当の勤務)
(2) (1)と同等の実務経験(例えばCRCとして週20時間の勤務であれば4年間の経験)
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
---|---|---|
必要単位 | 5年間で50単位以上 | 5年間で100単位以上 |
勤務歴の条件 | あり | なし |
試験の有無 | 筆記試験あり | なし |
論文発表 | なし | なし |
学会発表 | 単位に繰入可 | 単位に繰入可 |
症例報告 | 活動報告書が必要 | 業務実績書が必要 |
推薦状 | 必要 | 不要 |
かかる費用 |