研修認定薬剤師とは?取得方法とメリット
研修認定薬剤師とは?その役割も解説
「研修認定薬剤師」は、公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証する、各薬剤師認証研修機関(プロバイダー)による認定です。
集合または自己研修によって単位を取得し、自己研鑽により資質向上の努力を継続している薬剤師について、有効期間を定めて証明する制度です。
各プロバイダーによって多少名称が異なりますが、本記事では「研修認定薬剤師」と記載します。
薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証する「認定薬剤師制度」は、以下の3種類に大別されています。
- ① 生涯研修認定制度 : 薬剤師職能の向上を目的とする各種研修を企画、実施、評価し、成果に対して単位を給付する制度、及び一定水準の生涯研修記録に基づき成果を認定する制度
- ② 特定領域認定制度 : 生涯研修の中で焦点を絞って、特定分野・領域について適切に計画されて学習を納めた成果を認定する制度
- ③ 専門薬剤師認定制度 : 特定の疾患、診療領域等を対象に、薬学的専門知識を生かして保健、チーム医療、地域医療、福祉に貢献できる能力を保証し、専門薬剤師として認定する制度
本記事では、①の「生涯研修認定制度」について解説します。
認定を取得するメリット・強み
研修認定薬剤師(生涯研修認定制度)を取得することは、薬剤師としての資質を高め、維持を図るための手段の一つであり、自己研鑽に励んでいる薬剤師として認められます。
また、研修認定薬剤師は、かかりつけ薬剤師指導料の算定条件でもあります。
薬剤師として働き続けていく上で、勉強を重ね、研修認定薬剤師を取得することは当然という認識ができつつあります。
薬剤師として65歳まで働き続ける場合、10回以上更新する計算になります。取得すること以上に、更新を積み重ねることに意義がある認定と言えるでしょう。
「研修認定薬剤師」は、こんな人向け
薬剤師としての生涯研鑽を形にしたい
ジェネラリスト薬剤師を目指している
薬局薬剤師でも取得しやすい認定を探している
難易度
認証研修機関(プロバイダー)によって多少異なりますが、多くの機関での基準を記載します。
領域 | 更新年 | 勤務歴 | 試験 | 論文 | 学会 | 症例報告 | 薬局薬剤師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
生涯学習 | 3年ごと | なし | なし | なし | なし | なし | ◎ |
研修認定薬剤師の詳細
認定団体:各認定薬剤師認証研修機関(プロバイダー)
認定申請に必要な資格:
- 薬剤師の国家資格
認定時、更新時に必要な単位や条件
認定時 | 更新時 | |
---|---|---|
必要単位 | 4年以内に40単位以上 毎年5単位以上 |
3年間で30単位以上 毎年5単位以上 |
勤務歴の条件 | なし | なし |
試験の有無 | なし | なし |
論文発表 | なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり) | なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり) |
学会発表 | なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり) | なし(単位に繰入れるプロバイダーもあり) |
症例報告 | 不要 | 不要 |
推薦状 | 不要 | 不要 |
かかる費用 |