「認定薬剤師」取得にかかる時間と費用はどれくらい?
認定薬剤師になるために自己研鑽することは、学習を通して新たな知識やスキルを得られるのみではなく、それらの能力を地域で暮らす人たちの健康に役立てることができるという大きなメリットがあります。さらに、会社によっては認定薬剤師の認定を受ければ給与アップという形で努力に対する評価をしてくれるところもあるようです。
第1回「ないと損する?「認定薬剤師」って何ですか?」では、認定を受けるための必要単位数と取得期限があることをご紹介しました。第2回では、実際にかかる時間や費用の目安をご紹介したいと思います。

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参考資料
他のプロバイダー単位等の受け入れ条件(簡潔版)(薬剤師認定制度認証機構)
認証機構により認証された認定制度リスト(薬剤師認定制度認証機構)
認定薬剤師になるために必要な研修時間と費用はどのくらい?
まず、一例として筆者がはじめて認定薬剤師の認定を受けたときの例を紹介します。
筆者の場合、認定を受けるために2年間かけ、研修受講にかかった時間は、77時間。費用は38万円でした。(受講料のみの金額で交通費や認定料などの費用は含みません)研修コースを利用しましたが、何度が欠席してしまったので、他の人より時間と費用が多くかかっているかもしれません。
- 1年目
日本薬剤師研修センター:32単位 65時間
星薬科大学:2単位 4時間 - 2年目
日本薬剤師研修センター:6単位 12時間
なぜ一例かというと、認定薬剤師の認定を受けるために必要な講習を提供する「生涯研修プロバイダー」は現在31機関(2019年12月時点)あり、プロバイダーごとに、講習の受講費用や時間が異なるためです。
筆者が取得した40単位の内訳を見ると分かるように、2つのプロバイダーの研修を受講して、それぞれから発行された単位を合わせて40単位となっています。
複数プロバイダーの単位を合算することも
このように、必ずしも1つもプロバイダーに絞って、研修を受講する必要はなく、複数のプロバイダーから発行された単位を組み合わせて申請し、認定を受けることができます。
ただし、40単位のうち●●単位以上は、認定薬剤師の申請をするプロバイダーの単位であること、と条件付けしているプロバイダーもあるため、注意が必要です。
各プロバイダーの受け入れ条件をみてみましょう。
<他のプロバイダー単位等の受け入れ条件(簡潔版)>※
※詳細は、各プロバイダーのホームページを確認のこと …