「華麗な薬剤師×モデルＫａｏｒｉさん」の夢と働き方

辛かったのは、私が３回生の時に他の学部の子たちの就活が始まったことです。
「私は6年のまだ半分しか行っていない」というのが辛くて。
薬剤師になろうと思って入ったものの、思った以上に勉強は大変でした。

その頃は成績もあまり良くなく、薬のこともそれほど好きとは思えず。
本当に私が薬剤師になって良いのかとすごく悩んだ時期がありましたね。
今思うと、家族のなかで祖母が身近で励ましてくれたのが大きかったですし、周りの友達にも国家試験の時も含めていろんな場面で助けてもらいました。

今の薬学生に言いたいのは、本当に辛かったら薬学部を出ても薬剤師になる必要はないということです。
私も選択肢に薬剤師しかないのが辛い時期がありました。
でも、私が今取材を受けているのも薬剤師ありきのことなので、あの時大学を辞めなくて本当によかったと思っています。
なんでも乗り越えられるという自信には生まれましたね。

やはり、患者さんと接しているときは嬉しいですね。
私の一番の仕事の原動力は常に、誰かのために働きたいということです。
薬剤師だとそこは常にダイレクトに感じられる部分です。

ここ1ヶ月の間に、薬剤師以外の仕事を会社にしました。
自分の時間と労力をかけてやったことを残せるようにしたい、とは思いますね。

薬学生や薬剤師でYouTubeを通して応援してくださっている方も多いので、もし悩んでいることがあれば救ってあげたいという思いはあります。
私も一人で、しかも女性でフリーランスとして仕事をしているので、壁に当たることも多くて。
同じ悩みを持った方たちを支えられるような、そんな仕事を作り出していきたいですね。

最近、歌手のmisonoさんに食事に連れていっていただいたんです（笑）
私、タレントの山田親太朗さんのファンなのですが、misonoさんがとても仲が良いとお聞きして「今度会わせたんで。」と言っていただきました。

私の場合は本当に時間がかかっていて、コツコツと実践しています。
特に秘訣のようなものはないのですが、壁に当たるようなときを何回か乗り越えて今があります。

私がオフでゆっくりしたいと思っていても、見ている側は違います。ですので、自分が発信する側になるからこそ、毎日なにか発信するように心掛けています。
それから、フォロワーさんとつながれるような仕組みを考えています。フォロワーさんが入りこめるコンテンツ作りは私の課題の一つでもありますね。

例えば、ストーリー。
普段の投稿でも心掛けているのが、「これとこれどっちが良いと思う？　コメントしてみて」という問いかけです。

ストーリー中、あえて質問を視聴者に問いかけて、コメントを促すというものです。
これだけの人が見てくれているという私の認識把握にもなりますし、見ている方にとっては参加したつもりになれる。
「はい、いいえ」で答えるようなことで、介入してもらうのも一つの方法だと思います。

はい。肌に塗る化粧品だけでなく、サプリなどについても発信していますね。
女性はやはり、気になるところだと思います。
化粧品もすべての成分は分からないことも多いのですが、ざっくり見てこれが一番にあると分かります。そこから化学的に説明していくというものです。
こういった発信ができるのも、薬剤師ならではだと思います。

多くの医療従事者の方が読んでいただいている中で、私で申し訳ないのですが…。

私が思うのは、自分のできることを一つ以上持っているということは、これからの時代、強いんじゃないかということです。
薬剤師免許を持っているから大丈夫、という時代は終わりを迎えるのではないでしょうか。

その中で自分が何に特化できるか、好きなことを続けられるかが重要なのだと思います。私もモデルとは名乗っているものの、特別背が高いわけではありません。

ですが、発信することが好きなので、それをやり続けて今があります。
私自身も薬剤師やその業界だけにこだわらずに、広い視野を持って、もっといろんな人と関わりたいと思っているので、そのことを多くの方たちに伝えていきたいと思っています。みなさんも、頑張ってください。