よくわかる!オピオイドの正しい使い方

更新日: 2025年8月20日 杏 優花

モルヒネ、フェンタニル…「強オピオイド」4種の使い分けポイント

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シリーズ第1・2回では、痛みの強さや性質に応じた適切な薬剤の選択方法や、オピオイドがよく効く痛みの特徴についてお伝えしました。ここまでお読みいただき、「オピオイドを使うべき痛みの性質や特徴については理解できたけれど、各オピオイド間の使い分けがよくわからない」「各オピオイドの特徴が知りたい」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、代表的な強オピオイドである、「モルヒネ」「オキシコドン」「フェンタニル」「ヒドロモルフォン」について、緩和医療に関わる医療従事者なら知っておきたい基本的な特徴を解説します。

オピオイドの定期投与とレスキュー薬の分類

オピオイドの剤形上の特徴を知っておくことは、オピオイドを正しく使うための基本となります。

オピオイドには、持続痛に対して定期投与で使用する定時薬と、突出痛に対して頓用で使用するレスキュー薬(レスキュードーズ)があり、それぞれ以下のように分類できます。

各オピオイドの代表的な定時薬・レスキュー薬

定時薬 レスキュー薬
モルヒネ MSコンチン
MSツワイスロン
パシーフカプセル
モルペス細粒
モルヒネ塩酸塩錠
アンペック坐剤
モルヒネ塩酸塩注射液
オプソ内服液
モルヒネ塩酸塩錠
アンペック坐剤
モルヒネ塩酸塩注射液
オキシコドン オキシコンチンTR錠
オキシコドン徐放カプセル
オキシコドン徐放錠NX
オキファスト注
オキノーム散
オキシコドン錠NX
オキシコドン内服液
オキファスト注
フェンタニル フェントステープ
デュロテップMTパッチ
ワンデュロパッチ
ラフェンタテープ
フェンタニル注射液
アブストラル舌下錠
イーフェンバッカル錠
フェンタニル注射液
ヒドロモルフォン ナルサス錠
ナルベイン注
ナルラピド錠
ナルベイン注

オピオイドの剤形の特徴を知ろう

以下に各オピオイドの剤形上の特徴を示します。

①モルヒネ

モルヒネは剤形が豊富で、内服が困難な場合にも、定時薬・レスキュー薬ともに、注射剤や坐剤の選択肢もあることが特徴です。

②オキシコドン

オキシコドンは、オキシコンチンTR錠やオキシコドン錠NXなど、乱用防止の工夫がされている製剤があることが特徴です1)

また、オキシコドンには高濃度の注射薬がないため、高用量投与時には薬液量が多くなってしまうというデメリットがあります。

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杏 優花
きょう ゆたか

薬科大学大学院修士課程修了後、病院薬剤師としてさまざまな診療科を経験。緩和ケアチーム発足時、専任薬剤師として活動したことをきっかけに、緩和医療の世界へ。約11年間緩和医療に従事し「心にも身体にも優しい医療」を実践。現在は、薬局薬剤師、医療ライターとして活動しながら、一児の育児に奮闘中。長年の臨床経験で培われたリサーチ力、共感力をベースに、読者が今日(杏)も心豊か(優花)に過ごせるよう、正確かつ心に寄り添う文章の執筆をこころがけています。

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