1人でこっそり水虫薬を買いに来た人に適した薬は?
梅雨~夏になると、前年に退治し切れていなかった「白癬菌」が活動を再開し、「水虫」をぶり返す人が増えます。こうした水虫のぶり返しを防ぐためには、ガイドラインにも記載があるように、白癬菌が居なくなるまで治療を続ける(抗真菌薬を最低でも1ヶ月間は使い続ける)ことが重要です。しかし、そうやって治療を継続するにはさまざまなハードルがあります。少しでも楽に治療を継続・完遂できる、良い水虫薬にはどのようなものがあるのでしょうか。
★ Point
「ビホナゾール」「ラノコナゾール」「ブテナフィン」「テルビナフィン」は1日1回の塗布で治療ができる
安価な「軟膏」や「クリーム」、抗真菌薬だけの商品を選ぶことで、経済的な負担を軽減できる
ぱっと見で「水虫の薬」とはわかりにくい商品や、1個で1ヶ月使える商品は、購入のハードルも低い
市販薬に含まれる抗真菌薬の比較
成分 | 1日の塗布回数 | 系統 |
---|---|---|
テルビナフィン | 1日1回 | アリルアミン系 |
ブテナフィン | ベンジルアミン系 | |
ラノコナゾール | イミダゾール系 | |
ビホナゾール | ||
オキシコナゾール | 1日2~3回 | |
ミコナゾール | ||
エコナゾール | ||
クロトリマゾール | ||
トルナフタート | チオカルバメート系 |
毎日の塗布の負担が少なくて済む、「1日1回」の商品
水虫治療のゴールは、痒みなどの自覚症状を無くすことではなく、皮膚に感染した「白癬菌」を完全に退治してしまうことです。そのために、たとえ症状がなくとも最低1ヶ月間は毎日「抗真菌薬」を塗り続ける必要があります1)。しかし、こうした毎日の継続はそう容易なものではありません。特に、痒みなどの不快な症状がない状態では、薬の必要性を感じにくく、途中で治療を止めてしまうケースが多発します。 …